学生将棋日記(平成10年12月)
学生将棋日記 目次
最新の日記
12月1日
- 週刊将棋を買う。
全日本アマチュア選手権と赤旗名人戦のトーナメント表が載っていました。
というわけで、全国大会恒例の指したことある人探しですが…どっちも2人ですか。
- 将棋年鑑CD-ROM、12/9発売とのこと。噂はありましたが、ついに発売ですか。
これは買わなくては。
- 小川明久さんの連載「
東大将棋PS版の正体」スタート。
『場合によっては将棋プログラマーの年収とか将棋ソフト業界の問題点といったテーマに
触れるかもしれません。』是非触れて下さい。楽しみです。
- そういえば、山下宏さん(東北大OB、YSS(商品名「AI将棋」)などの作者)
のホームページ「
思考ゲームプログラミング」に掲示板ができていました。
ここはゲームプログラミング関係の内容が充実していてとてもいいページです。
- 人気投票を第9期に。
しかしそろそろ潮時かのう。
12月2日
- 篠田さん(東大H4卒・現奈良女子大)の「将棋の最大分岐数は593である」
(将棋世界12月号・松原仁さんの
「コンピュータ将棋入門」参照)ということの証明を
コンピュータ将棋協会(CSA)
のMLに報告。将棋世界にも何通かこれについての証明が来ているようですね。
- 篠田さん曰く、「今年の東大後期の数学の方が難しい」
- 将棋世界1月号購入。
まだざっとしか読んでないですが、佐藤名人の
竜王戦第4局観戦記、
面白い文体ですね。なんか有名作家にこういう文体があったようにも思いますが、
個人的には角川スニーカー文庫(富士見ファンタジア文庫でも可)
っぽいなとか思ってしまいました。
- 一緒に近代将棋1月号を
(いまさらながら)購入。とりあえず学生将棋関係者はカラーPHOTO の 「NO TIME 将棋」
のところを見なきゃいけませんな。
まあ、詳しいことは東大
とか
早稲田とか
慶應とかの掲示板を見て下さい。
- 家に帰ってみると、「アマレン」が届いていました。100号おめでとうございます。
- とりあえず「ザ・大学将棋」をもとに
今年の王座戦・十傑戦・学生女流名人戦代表一覧を更新。
- 横には東京チャンピオン戦の結果が。B級優勝・北井英朗さん(早大H9卒)、
2位・塩津一男君(東海大4年)、3位・阿部正範君(早大4年)。うーん。
- そういえば、最近塩津君の名前をいろんなところで見かけますなあ。強いですね。
12月4日
- ちょっとした将棋パズルを2題。
次の2つの局面(先手番)は勝ちでしょうか千日手でしょうか。
- その1
後手 なし
先手 なし
- その2
後手 なし
先手 なし
- こういう話に興味があるのは、
5年前の王座戦から帰る電車の中で巨匠(中村清志学生名人・早大OB)に
「(持将棋模様で)大駒4枚小駒7枚の27点対小駒27枚の27点じゃ、
小駒27点の方が勝つと思うんだよー」とか延々聞かされたからですかね。
(他にもいろいろ聞かされましたが)
- そういえば、「〜ですなあ」などの巨匠語は一時期東大で流行し
(早稲田では使われなかったようですが)、
私の文体にもそれがややうつってしまいました。
- 王座戦の2日目・3日目の宿を頼んでしまいました。
でも、実際に行けるかどうかはまだ微妙。とりあえずまずパンフレットを作らないと。
12月5日
- ここ数日将棋を指したい気分が高まっていたので、
明日三崎海岸で行われるマグロ争奪将棋大会に参加することにしました。
- 古新戦以来実戦はほとんど指してないので不安なんですが、
時間もないのでとりあえず今月号の将棋世界付録の詰将棋を通学時間中に解きました。
- 今回のは一桁手数ながら結構手こずりました。まあ、
私が開き王手系が苦手なせいでしょう。
12月6日
- というわけで、マグロ争奪将棋大会に参加。
- この大会、ABC級に分かれているものの各級賞品(マグロ。優勝は20kg、
準優勝は10kg…)は同じなため、
B級やC級にもかなり強い人があつまることで有名です。というか、
昔から学生強豪がC級で優勝してはいろいろ批判されていたような。
- まあ、A級は全国クラスがゴロゴロいますしねえ。
2日前に竜王戦で高野秀行四段に勝った遠藤正樹さん(東海大OB)もいますし。
- ちなみに今回いた学生さんは、とりあえず覚えているだけで…
- A級…樋田さん
(
東大H4卒)、東野(東大M1)、
下山(東大2年)、
細川君(
早大3年:優勝)、
馬上君(明治2年)、鈴木貴幸氏(日大2年:ベスト8?)、
その他学生OB多数
- B級 志田さん(東大H6卒)、
私(東大D1)、
松本(東大4年:11位)、
将棋部じゃないけど宮崎さん
(東大M2)、北井さん(早大H9卒:4位)、
澤田君(早大4年)、
塩津君(東海大
4年:13位)、
近村将人氏(中大2年:5位)、
西嶋善三氏(中大OB)、
世良長久氏(横市大1年:6位)、
土橋透氏(理科大
4年:2位)、
石川暁氏(理科大OB)
- C級 埜口君(中大H10卒:10位)、阿部君(早大4年)、夏目氏(理科大:2位?)
- 不明 石原氏(早大)、徳井氏?(早大)
- …C級の人々はちょっとどうかと思いますが。本来級位者クラスのはずですし。
- しかし、理科大は2位2人と大漁ですね。
- さて、まずは受付。下山がB級で出たがっていたものの、
樋田さんのお叱りを受けA級に。私はBかCか迷ったものの、結局B級で出ることにしました。
- とりあえず3連勝すればマグロ確定、3−1でもなにかもらえる(うまくするとマグロ)
ということで、1回戦。いきなり松本と当てられましたが、
同じ大学の将棋部ということで変えてもらい、私の相手は松本英雄(?)氏。
後で松本に聞くと、両国で有名な人らしいです。
- 将棋は私の三間飛車対二枚銀急戦、中盤の応対がド下手でド負け。だるい。
- その後、2戦目は変態相振り。これも中盤攻め駒を責められて不利でしたが、
粘っているうちになんとかなり、
最後は7秒対0秒(20分切れ負け)でなんとか勝たせてもらいました。
- 3戦目は私の三間飛車対3五歩急戦みたいなの。
年配の方々は対振りに急戦が多いですなあ。
学生大会じゃほとんどやられないのでちょっとだるいっす。
- 将棋の方は終盤までやや良かったものの、最後に合駒を間違え終了。弱い。
しょうがないので後は例のごとく世間話(というか学生棋界話)をしつつ
他の将棋を見ることに。
- 松本は2回戦は志田さんに逆転勝ちしたものの、
3回戦で世良氏にド勝ちの将棋を負け、「優勝しか狙ってなかったのに。もう将棋やめる」
などと意気消沈していましたが、その後復活して4回戦では宮崎さんに勝ち
(しかし東大勢によく当たりますな)、
その後も連勝して11位に滑り込んでマグロをもらっていました。
- 下山は対馬上戦というだるい対決を制すも、1−2で終了。
樋田さんと東野も3−2で粕漬けのみといまいちでした。
- しかし、運営もしっかりしていますし、雰囲気もなごやかですし、
いい大会ですなあ。300人も集まるのもわかります。
- 夕方に大野さん(聖心女子大・東大将棋部OG)登場。
葉山で学会があってその帰りとのことです。
- で、私・松本・東野・大野さんでA級決勝が遠藤正樹さん−細川君になったのを
見届けて帰ろうとしたのですが、東野が「マグロの刺身を食べたい」ということで、
近くの店で食事。
- その後会場に戻ってみると、誰もいませんでした。
- あとで聞いたところによると、決勝は細川君勝ちとのこと。
夏の平成最強に続いての優勝ですか。強いですなあ。
12月9日
12月10日
- 将棋年鑑CD-ROM
を買おうと横浜の有隣堂に行きましたが、まだなかったです。つかん。
- 代わりに思わず「振り飛車新世紀5・鈴木流相振り飛車」(鈴木大介五段著・
毎コミ)を購入。
最近の相振り本としては杉本四段の「相振り革命」、小林八段の本に続いて3冊目ですか。
- 12月末に静岡大の
飯田五段の研究室で
第1回コンピュータ4人将棋選手権が開催されるそうで。うーん。
- 早稲田
や京大では8手目までの最善手が求まっているという話を聞いたこともありますが、
どうなんですかね。
- そういえば、
4人将棋オフィシャルホームページなんてのもあったんですねえ。
- 女流育成会
A級、上川さん(埼玉大将棋部OG)独走ですな。
B級、伊藤さん(慶應大4年)は届きませんか。
- 家に帰ってみると
コンピュータ将棋協会(CSA)資料集が届いていました。これについてはまた後日。
12月12日
- 学生会館での研究会に行く。部内B級順位戦で高橋(3年、通称名人)に勝利。
- 私の三間飛車→居飛穴にされる→急戦向飛車に、というよくある展開。
序盤意味なく馬を作られるなどスカだったんですが、なんとか勝たせていただきました。
- あとは高田
と20秒で遊んだり、王座戦パンフレットをちょっと印刷したりとのんびりと。
- しかし、今年は王座戦がないからもうシーズンオフだとはいえ、
現役が7人しかいないのはちょっとどうかと思われますなあ。
まあ、石川
・落合(07)は西日暮里のホープ研に行っていたそうなのでいいとして…。
- 部室で
平成7年秋のリーグ戦の棋譜を発見。そのうち
東大将棋部棋譜アーカイブに加えます。
- このときは最終戦の早慶戦で
網仲君(当時
慶應2年)が林君(当時
早稲田1年)に勝って慶應が4−3勝ちして、おかげで
東大が優勝できたんですなあ。
- さらに吉澤君(当時早大4年)が
選抜トーナメント
出場のためアマ王将戦を辞退し、
樋田さん(東大H4卒)が繰り上げ出場してそのままアマ王将獲得と、
東大にとってはいいことずくめでした。
- 将棋年鑑CD-ROM
を伊勢佐木町の有隣堂で購入。こういうものを出してくれるのは嬉しいです。
- で、ちょっと不満な点などを。
- ちょっと高い…まあ、
あまりたくさん売れそうにないものが高いのは当然といえば当然なんですが。
- 起動の際、いちいちCD-ROMが必要…利益保護のために仕方ないとはいえ、
ちょっと面倒ですなあ。特にノートじゃ使えないし
(私の環境ではCD-ROMはネットワーク経由でしかつなげないので)。
なんか技を使えば大丈夫なんですかね。
- ユーザー入力棋譜の扱いがいまいち…
ファイル形式は独自のものでテキストファイルですらないし、検索もできないし…。
まあ、こういう用途には
柿木さん
のKIFUWが良くできているので(しかもフリーですし)、そちらを使えば十分ですけど。
- 今日は桑島法子
さんの誕生日ですが、
岡安君
(早大3年)も誕生日ということで。おめでとうございます。
- なお、私の誕生日は12月20日で、確か林隆弘君(早大4年)や
有川大輔君(九大H9卒)
と一緒です(平成7年の学生名人戦の
週刊将棋の記事に載っていた)。
私もこれくらい強ければねえ。
- ちなみに声優さんだと確か横山智佐さんが12月20日生まれです…
って意味ないか。
12月14日
12月16日
- 先日買った「振り飛車新世紀5・鈴木流相振り飛車」を通学時間中などに
読んでます。
- 鈴木流は先手番では▲4八金〜▲4九玉で矢倉を狙わずですか。
というか、持久戦になったら銀冠志向?
- でも、その分金無双型が詳しく解説されていて参考になります。
後手の石田流って漫然と組んでちゃいけないんですねえ。
- しかし、他の本と読み比べてみると序盤の組み方がいろいろ違っていて面白いです。
- 来週の日曜に
慶應で三麻大会があるそうで、東大からは
堀井(04)が参加するそうです。
先月末打った時に話していたのはこのことでしたか。
- 面白そうなので、ちょっと見学に行くことにしました。
-
TBSクイズの予選問題を見ましたが、「何それ?」ってほど難解でもなく、
かといって簡単でもなく、でいい感じですね。
- ちなみに私は約10点でしたが、
松本によると「道場初・二段クラス」だそうで。
12月17日
- なんとなく棋界通チェック。現在順位戦BIにいる棋士をすべてあげて下さい。
制限時間1分、正答+1点、誤答−1点。
- ちなみに私は10点でした(
正解、
私が間違えたところ)。
12月18日
-
私個人のトップページ、10000HITありがとうございます。
しかし、10000HIT目は自分で踏んだ気がしなくもないですが。
12月19日
- 学生会館で
王座戦・十傑戦パンフレット作成。今年は表紙を色つきにしてみました。
- そのうちに馬上君(
明治大2年)・関向君
(
慶應大H10卒)・遠田さん(東大H8卒)登場。
馬上君は関向君と十傑戦のための調整のようです。(のちに
下山
(東大2年)も登場。)
- 遠田さんも
将棋年鑑CD-ROMを買ったようで、PRESARIOに入れていました。
- 印刷待ち時間に30秒トーナメント(参加費100円)、関向君優勝、馬上君準優勝。
- 東大の若者や馬上君に手伝ってもらってパンフレット完成。お疲れさまでした。
ちょっと誤植が残ったのが心残りですが。
- 今年の十傑戦の抱負のコメントで面白かったのは、
塩津君(東海大
4年)の「四日市に塩津レボリューションを巻き起こす」ですかね。
- あとは、下山「細川氏の連覇を阻止する」馬上君「細川を全駒にする」
生藤君(徳島大2年)「細川さんに教えてもらう」ですか。生藤君はともかく、
下山と馬上君は細川君(早稲田大3年)が出ないのを知ってて書いてますからねえ。
- そうそう、下山は「ワニを退治する」とも書いてました。
- その後、10秒トーナメントを何回かやったものの、全然勝てず。
対右四間をもう一度たたき直さないといけませんな。
12月20日
- 堀井(東大H4入学)
が出ていることもあって、
慶應の三麻大会を観戦に。
- 18人参加で、50分×5ラウンド。慶應以外では、他に阿部君(早大4年)、
細川君(早大3年)、塩津君(東海大4年)がいました。
- 私が行った時は3Rが始まるところ。二川(麻布で同期→慶應大、現会計士補)、
堀井、飯田君という卓でした。
- 堀井は手が入らなくて全然ダメ。一方、二川はスピード感あふれる打ち回しを
見せていました。強いわ。
- 3R終わった時点では隈部さん(慶應H2入学)が+200くらいでトップ、
足立(慶應H4入学)が追うという展開でした。
- 4Rでは堀井・細川・足立という面白い卓が。
- 足立と隈部さんが序盤から共に崩れ、お互いに笑っていました。
- で、足立は持ち直したものの隈部さんは沈んで終了。
- 最終Rはここまでの成績順に卓が分かれ、トップ卓は足立、武谷君、?(忘れました)。
- 2番卓が隈部さん・二川・塩津君。塩津君は三麻は初めてだそうで。強いね。
- 堀井は16位でラス卓、堀井・
網仲君・牛山君という卓に。ここでやっと調子が出たか大勝ち。
- 結果は二川が+150をたたき出すというすごい差しを見せて優勝。
- 足立は優勝を逃したものの単勝・枠連とも取って大儲けの模様でした。
なお、ブービーは網仲君。
- その後、堀井、隈部さん、私で打ったんですが、ボコボコにやられました。
やっぱり強いですわ。
- しかし、久々に慶應ルールで打つと感覚がやっぱり違いますね。
12月23日
- 王座戦初日。
この日は大学の研究室にいたんですが、
早大掲示板の高柳君(早大H4入学)の速報はありがたいですね。
- 京大は2戦目・3戦目と連敗。一体何があったんでしょう。見たかったです。
私の順位予想は
早稲田・京都・立命館・
慶應・東北・
熊本・
北海道
・名古屋・金沢・広島だったんですがねえ。
- それから、早稲田の三将付近が面白い動きをしていますが、当て馬対策でしょうか。
(上位校メンバー表は
こちら)
- というわけで、明日から王座戦に行ってきます。
12月24日
- というわけで、朝早くの新幹線で四日市へ。
- 王座戦の結果は
ここ、上位校メンバー表は
こちら。
- 4回戦の注目は東北大−
慶應戦。6局終わって3−3となんかあやしい雰囲気。
で、副将戦の小林(慶應1年)−嶋原(東北大2年)戦が残っていました。
- でもまあ局面は小林君のド勝ちだったんですが、嶋原君の粘りは
すさまじく、ものすごい逆転勝ちで東北大4−3。熱戦でした。
- 昼は足立たち慶應勢と一緒に。しかし、四日市に来るのは5回目ですが、
初めて昼をまともなところで食べました。
- で、そこで前回慶應が出た王座戦(平成5年、この年は大阪開催)での
隈部さん(慶應H2入学)のすごい逸話を聞きました。
- そういえば、この時は大将戦で菊田(裕司氏、当時京大、現
リコー)
−足立戦なんてのもありましたな。正永(東大当時1年)が菊田−
竹中(健一元アマ名人)戦だと思って喜び勇んで記録の席に着いたら、慶應の大将は…。
- さて、今期不調の京大ですが、主力の竹内俊弘氏が卒論で来られないらしいですな。
でもまあ、ここまで崩れるか、という気はしますが…。
- しかし、さすがにあまりOBは来ていないですなあ。
私の知っているところで平成4年入学付近といえば、東北大の岩間君・奥野君、
早稲田の高柳君(翌日布施君も登場)、慶應の足立、京大の松本氏、中村圭吾氏あたりですか。
まあ、まだ現役の人も何人かいたようですが…。
- 5回戦、大会前の予想では四強直接対決第1Rの京大−立命館が注目、
と思っていたんですが、京大が予想外の不調ということで、
注目は京大・慶應と連破した東北大と
早稲田の対戦。
- さて、京−立は立命圧勝ペース。終わってみると5−2で立命の勝ちでした。
- 一方、早稲田−東北戦。早稲田はあまり大将にはこだわらないみたいで、
当たり重視で大将に阿部君を投入。
- 一時は早稲田危ないかと思われましたが、細川君の激差しもあって5−2でした。
- 6回戦、注目は慶應−立命。慶應はここで負けると終了なんですが…。
- 私見では7−0から0−7まである当たり方でしたが、局面は立命圧勝ペース。
結局岩本君が勝っただけの1−6でした。厳しいですね。
- 下山
(東大2年)曰く「東大王座戦出なくて良かったよ。
出てたらボコボコになってたよ」。僕もそんな気がしないでもないです。
- 夜は一人というのもつまらないので下山たち学生強豪組についていきましたが、
なぜか金内(小樽商大4年)・林(早大4年)・下山・馬上(明治2年)・
冨樫(名大4年)・中村(京大H10卒)・影山(早大2年)・香山
(以上敬称略)というトーナメントに参加する羽目になってしまいました。
- 当然1回戦で負け。相手は下山でした。なんでここまで来て下山かね。
- そのあとはペア将棋トーナメントに。ペアはくじできめたんですが、
なぜか下山と。私のダメダメな指し回しで負けて下山に怒られました。
- さすがにここで退いて観戦に回りましたが、ペア将棋トーナメントは後に
鰐渕君(立命館3年)なども加えて行われていました。
その横では細川君(早大3年)と松尾君(京大2年)が指しているし…。
王座戦・十傑戦ならではの恐ろしいメンバーであることですよ。
12月25日
- いよいよ
王座戦最終日
(メンバー表はここ)。初戦・7回戦は
早稲田−立命館戦。立命が勝てばほぼ優勝決定ですが…
- 副将戦・片山−鰐渕戦はいろいろあって片山君勝ち。
他もどんどん早稲田が勝っていって、結局6−1勝ちで勝数マジック6点灯。
早稲田強いですな。
- そして8回戦、早稲田は京大に6−1勝ちで最終戦を待たずに優勝決定。
おめでとうございます。
- 最終戦・9回戦は消化試合になるかと思いましたが、
早稲田・
慶應・立命館・京大ともメンバーを落とさず。
- 早慶戦、早稲田がもし完封すれば勝数記録更新だったんですが
(これまでの記録は昭和63年の東大の55−8)、結局慶應が早稲田に一矢を報いました。
- 全勝は林君、細川君、
岡安君(全て早稲田)の3人。おめでとうございます。
- 王座戦表彰式後は十傑戦・女流名人戦の抽選。
十傑戦の予選ブロックは、今年は結構強豪がバラけたようですね。
- 夜は東大勢で飲んだ後、11時頃から強豪飲みに合流。いや、さすがですな。
12月26日
- 十傑戦初日。予選1回戦の注目カードは
下山(東大2年)−金内(小樽商大4年)戦で、控室の継ぎ盤で検討されていました。
- 千日手指し直し→下山作戦負け→金内君が強引に攻めたので下山に勝ち筋が→
それを逃して負け、でした。
- 一方、女流の方は、東北大勢が結構残っていて平澤さん
(東北大2年)の将棋を継ぎ盤していました。
- 1回戦の小林さん(新潟大)との将棋をちょっと見ていたんですが、
面白い終盤でしたね。
- 昼ごろ、社会人の杉原(東大H10卒)や三和君(京大H10?卒)登場。恐るべし。
- そういえば、関東勢では他に大湊君たち日大勢がずっといましたね。
女流名人戦に加藤さん(日大3年)が出てますが、
その応援という感じでもなかったような。
- この日、会場の四日市市文化会館ではアマ連の大会も行われていたんですが、
そこで売っていた
近代将棋やアマ竜王戦・
平成最強戦の棋譜を買ってきました。
細川君の優勝記が面白いですね。(特に下山評)
- 予選2回戦、土橋君(
熊本大1年)が金内君に勝ち。金内君も終盤の強さを評価していたようです。
下山も勝って1勝1敗。
- さて、十傑戦の予選は2勝通過2敗失格で、
1勝1敗8人であらためて抽選して組み合わせを決めるんですが、
下山と金内君を残して3組の対戦が決定。ということで自動的に下山−金内戦に決定。
だるがる下山、会場には笑いが。
- というわけで、これまた継ぎ盤で検討されました。これも熱戦になり、
下山が金内君の攻めを余して必勝になったんですが、
1手間違えて泥試合になり、結局金内君の勝ち。ついてないねえ。
- なお、下山−金内戦の棋譜はこちら。
- さて、私はこの日帰京する予定だったんですが、
せっかくだからもう一泊することにしました。
- 夕食は、東野(東大M1)・室谷(東大3年)・内藤(東大2年)・
それになぜか赤羽さん(立命館大4年)と。
- 場所は四日市飯店。やっぱり、一年に最低一回は行かないとね。
ちなみに隣のテーブルも学生将棋関係者(おそらく東北大)でした。
- さて、そこに行く途中で強豪グループとすれ違ったんですが、
結局30数人で飲んだらしいです。毎年恒例とはいえすごいですな。
- 私の方は、夜は石川と一番手直り。結果は書きたくないっす。そのうち
石川のホームページ
にでも載るでしょう。
12月27日
- 十傑戦2日目、本戦1回戦、
久保本(東大4年)の相手は金内君。
またもや熱戦で2時間半以上やってましたが、結局久保本負け。棋譜は
こちら。
- 林(早大4年)−鰐渕(立命館大3年)戦も熱戦で、
こちらは久保本−金内戦より長かったです。
- 一方、9・10位決定戦の下山と馬上君(明治大2年)は早々と死亡。
まあ仕方ないですか。
- 女流名人戦は平澤さんが優勝。この日も面白い将棋でしたね。
アマ連の西村さんが平澤さんと視察に来た(?)四日市市長とが
並んだ写真を撮っていました。
- 十傑戦、準決勝は林君(早大4年)が天野君(大阪市大1年)に敗れ
て学生三冠(学生名人・学生王将・全国オール学生)ならず。
- もう一方は塩津君(
東海大4年)が金内君に善戦するも敗れ、レボリューションならず(?)。
ちなみに、塩津君は控室の一部で「レボリューション」と呼ばれていました。
- 十傑戦決勝は金内−天野戦。
ですが、なんとなく同時に行われる7・8位決定戦(鰐渕−武田(秋田高専4年)戦)
の記録をとることにしました。
- 十傑戦の記録をとるのは3年ぶり
で、その時も7・8位決定戦(埜口(中大)−秋山(福岡大)戦)でした。
- ちなみにその時は四日市は大雪。
決勝戦は金内−上條(東北大)戦で金内君の優勝でした。懐かしい。
- で、今回も優勝は金内君。学生王将2回は小林庸俊さん(
千葉大・3回優勝)以来2人目。
まだ、学生名人・王将の同年制覇は25年ぶり3回目です。
(二冠は4人目、ただしこれも20年以上前)
(
過去の記録)
- 金内君・平澤さんには細川君(早大3年)が取材していました。
今回の週刊将棋
の原稿は細川君が書くんですかね。どういう原稿になるか楽しみです。
- 夜、一人で帰京。
12月28日
- 今回の四日市で入手した各大学の部誌・機関誌は
稲棋(
早稲田大)・櫻棋(日大)・
龍棋(熊本大)でした。
- 春楡(北大)や十字飛車(名大)は入手できず。
青葉譜
(東北大)は東日本大会で入手済。
- あと、慶應棋報(選抜トーナメント特集号)は売り物じゃないんですが
読ませてもらいました。王座戦に向けての熱い思いが書かれていて面白かったです。
- 櫻棋・龍棋には部としてのまとまりについてなどいろいろと考えさせられました。
現在の東大将棋部は、基本的に強い人しか残りませんからねえ。
まあOBの私が考えたところであまり意味ないんですが。
- 稲棋は、今年は将棋部分がちょっと少ないかな、と思いましたが、
例年通りしっかりした作りですね。個人的には吉澤君(早大D1)の
西日本大会記が面白くていいです。
- あとは、一番最初の写真。東野(東大M1)が最高です。
- 週刊将棋を入手。
十大ニュースの見出しのセンスはどうかと思いますが、まあ毎年のことなのでいいとして…。
- それに関連して林君(早大4年)と遠藤さん(東海大OB)
の似顔絵が載ってましたね。なるほど、ああなるんですか。
12月29日
- 堀井(東大04)、山本(東大04)、
高田(東大05)と三麻。
この3人は年越し三麻を打つということで、今日はその調整です。
- ということで、上限・下限を設定。といっても+-400なので、
そんなに意味はないですが。
- 堀井は足立流を試していました。
東大ルール(一万・九万ドラ、フィーバーあり)は
慶應ルールより破壊力は大きいとはいえ(だからこそ、か?)、
手堅い打ち回しは有効だということで。
- で、私の方は途中ド勝ちで上限に届こうかという勢いでしたが、
恥ずかしいリーチを2回ほどしたのが祟ったのか、そこから沈んで結局わずか浮きでした。
- ところで、抜け番の時に
将棋世界の付録の詰将棋を解いたんですが、3半荘かかりました。
12月30日
- 前に部室で発掘した平成7年秋のリーグ戦
の棋譜の打ち込み。
- しかし、並ばない棋譜が時々ありますなあ。
自信ない人はちゃんと並べ直してチェックしてほしいです。
- まあ、個人的な理想は、とったそばからチェックも兼ねて
電子化してしまうことなんですけど。
学生将棋日記 目次
最新の日記
学生将棋レポートのページ
将棋のページ
香山のホームページ
kaya@jsk.t.u-tokyo.ac.jp