学生将棋日記(平成10年11月)
学生将棋日記 目次
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11月1日
- 古豪新鋭戦・
選抜トーナメント初日。会場は東洋大の朝霞台校舎(埼玉)。
神奈川県南部の住人には辛いっす。
- 古新戦に出る東野
が「眠いから」とか言って朝からビールを飲んでますな。
かえって眠くなったりしないんですかね。
- さて、年寄りチームのメンバーは私(04)、
高田、正永、
松本
(それぞれ05)、東野(06)なんですが、初日は松本は選抜
トーナメントに使われるということで、
北野
(3年)が入っています。
- 初戦は一橋大。小林さん(D2)や溝上君(M2)を怖れたんですが、
幸いいませんでした。で、5−0。私も中盤飛車得になり、そのまま
押し切ることができました。
- 2戦目は千葉大。しかし、相手が3人しかいないということで誰を不戦勝を
もらうかということになったんですが、どうしても全勝したいということで
まわりのブーイングを押し切って無理矢理不戦勝をもらってしまいました。
堀井などにも「ぬるいでしょう」と責められましたが…。
なお、出た3人はみんな勝ち。
- で、その間に同じく不戦勝の高田と話していたら、3戦目で東野にビールを
差入れようということに。というわけでわざわざ20分くらい歩いて
ビールを買ってきたんですが、3戦目開始時に選抜トーナメントの
内藤(2年)のところが二転三転で盛り上がっており、差入れを頼めず失敗。残念。
- なお、選抜トーナメント、東大は初戦シードで2回戦は神奈川大と
だったのですが、結局内藤が負けただけの6−1でした。
- 古新戦3戦目は山場の早稲田戦、これを勝った方がおそらく
ブロック優勝です。で、選抜を終えた松本を投入して万全の体勢。松本も
「早稲田戦?出る」とやる気十分でした。
- 私の相手は春に全勝を達成しているという丸水君(2年)。
私は三間飛車→対居飛穴用急戦向飛車に。いろいろと危ないところは
あったんですが、どうにか勝たせてもらいました。ついてました。
チームも5−0と完封勝ちです。
- というわけで初日は全勝、チームも15−0。いやあ、気分がいいですなあ。
11月8日
- 古豪新鋭戦・
選抜トーナメント2日目、会場は獨協大。やっぱり埼玉は辛いですねえ。
まあ大会会場がなかなか取れないということで仕方ないんですが…。
- 古豪新鋭戦、この日の初戦は慶應大。私の相手は1年の玉津君で、
今年の春の個人戦ベスト16。東海高校出身で昨年の高校選手権の優勝メンバー、
今年の将棋年鑑に棋譜も載っています。
- まあ、しかし対局することになった以上そんなことは気にせず
盤に向かったんですが…。結果は仕掛けから不利なわかれ→
見落としで角損→粘ってはみたものの手数をのばしただけで結局負け、
でした。だるだる。なお、チームは3−2で勝って
1戦残してブロック優勝が決定しました。
- で、全勝がなくなったので、日大戦は正永−高橋常幸戦という
高校の先輩後輩対決を実現させるためにお休み。チームは4−1。
- そして、最終戦の優勝決定戦は
早大と。相手チームの主将の澤田君たちといろいろ談合が行われた結果、
私は全勝のかかる川津君と当たることに。是非止めたかったんですが、
相手の右四間に対し5六歩型にするつもりがつい5六に銀を上がってしまうなど
序盤からボケボケで、結局飛車損を甘受して延々と粘る展開に。
- ですが、結局やっぱり負けでした。だるいっす。しかも、
自分の対局が終わった時には選抜も全て終わっていました。
- 選抜は慶應に3−4負け(当たりは
こちら)。
まあ、上3つ勝っておきながら下4つ全部負け、
というのは戦前危惧された下位将の薄さが出てしまったということで
仕方ないですが、17年ぶりに王座戦不出場ということで残念ですね。
- しかし、個人的にはあまり悔しくなくて意外でした。
卒業して3年も経っているからかなあ。
- あと、応援に来ていた樋田さんが選抜終了後とても怖かったそうですが、
それを目撃できなかったのは良かったのか悪かったのか…。
- なお、古新戦の方は、最終戦の負けは私だけで優勝。東野(M1)、
高田(M2)、
正永(M2)が全勝でした。そういえば、早大の
小野君(3年)
は春に続いて東大年寄りチームに全勝を潰されたそうで、ついてませんね。
- で、松原団地で打ち上げ。地元の山地さんにはお世話になりました。
しかし、現役勢がさすがに沈んでいたのに対し、
OB勢がやけに盛り上がっていたのは…まあいいか。
OBがいろいろ言ってどうなることでもないですし。
- その後は日暮里でも飲んでさらにカラオケ。久々に飲みすぎましたなあ。
11月12日
- 10日から今日まで、
CG'98(The First International Conference on Computers and Games)
という人工知能的ゲーム研究(コンピュータ将棋とか、囲碁とか)
についての国際会議が筑波で行われていましたが、
研究室での仕事が忙しくて行けなかったです。残念。
11月14日
- コンピュータ将棋協会
(CSA)の例会。将棋世界
での松原さんの連載を受けて
東大将棋部掲示板で篠田さんが
「最大分岐数が593通りというのは証明できないのか?」と言っていたので、
雑談のときにちょっと聞いてみたんですが、
「桂や金は持駒にした方が良い、というのは証明できるけど…」
というところまででお開きになってしまいました。
だれか挑戦してみる人はいませんかねえ。
11月19日
- 朝起きると衛星放送で
竜王戦第4局の解説をやっていたので、見てから学校へ。
今期の竜王戦は振飛車党にとって勉強になりますねえ。
- で、結局4連勝で藤井竜王誕生。強いっす。
暇ができたら全局じっくり並べて勉強しますか。
11月21日
- 駒場祭恒例徹夜将棋大会。いつもは外の賑わいを尻目に
学生会館でひたすら将棋を指す、という企画なんですが、今年は昼間はYさん、
Nさん、Aさん(以上諸般の事情により伏字)、育成会の伊藤瑞穂さん(慶應4年)、
夕方からは東大将棋部の大野さん、山地さんと女性延べ6人の華やかなメンバー。
- さらに、明治2年の馬上君も登場。ということで、昼間は駒場祭見物、
夕方はカラオケという展開でした。
- で、私はカラオケは行かず、毎年恒例の企画・10分30秒団体戦に参加。
負けたチームのメンバーは勝ったチームのメンバーに100円ずつ、
ということもあり、なかなか盛り上がります。
- 最初は4−4から始まって(人数が偶数の場合はどこかの対戦が2勝分になる)、
5戦目の頃には8−8まで増えました。私は、5戦目、
さらに言えば3年目・17戦目でこの企画初勝利。(チームとしては結構勝ってますが)
いやー、長かった。
- ということで、気分も良くなったことだし、学生会館は寒いし、
最近は徹夜はちょっときついし、終電にはぎりぎり間に合うし、ということで引き上げ。
- 渋谷でボケて逆向きの山手線に乗ってしまってちょっと焦りましたが、
無事帰り着きました。
11月22日
- ウルトラクイズを見る。
復活は嬉しいけど、2夜連続というのは…。
優勝者予想トトカルチョができないじゃないですか。
- ネットワークの普及で、情報がいろいろ漏れるのを恐れた
というのも理由の一つなのかなあ。
「決勝戦生放送」というのもそういうことが絡んでるんですかねえ。
- あと、スタジオがうるさいっす。もっと目立たないようにして下さい。
- 最初の方は運の要素が強いというのはまあいつものことで、クイズ強豪
(と言うのか?)の比率を下げて番組的に面白くしようということですか。
まあそれはそれでいいんですが、
個人的に一番印象に残っているのは昔の長戸−永田戦の時のハイレベルな
(という記憶がある)大会ですね。
- ところで、将棋好きとクイズ好きはどの程度重なるんですかね。
プロ棋士では順位戦の前日にクイズ番組の予選に参加した(そして順位戦は負けた)
という森内九段が有名ですが…。
- 私の高校の将棋部の一つ上の先輩も二人ほどクイズ研に行きましたし。
(高校選手権団体優勝1回・準優勝1回の関口仁さん&
東大将棋部の部内新人戦で唯一堀井に土をつけた金田謙太郎さん)
- とりあえず、将棋が強い大学はクイズも強そうだと。
11月23日
- 朝日アマの応援に行こうかと思ったものの、風邪で頭痛がするので断念。
(でも非常に元気だったら電通大の桑島法子イベントに行った説あり)
- でも、東大
やら
慶應やら
早稲田やらの掲示板で状況がよくわかって嬉しい限りです。
- というわけで、このところ滞っていたこの日記を一気に更新しました。
最近研究室での仕事がやたら忙しかったというのもあるんですが、
申し訳ないです。
- さて、今日もウルトラクイズを観戦。
ここまで来ると、さすがに順当な人が落ちて行きますなあ。
例外は電車で落ちた飯塚さんか。あの形式は運でしょう。
- あと、市岡さんは惜しかったですね。本当に素人か?
- しかし、決勝戦が○×というのはどうかと思いますなあ。
まあ、生放送では問題数が決まっているああいう方式しかない、というのはわかりますが…。
そもそも生というのが間違いでは?
- あまりハイレベルな押し合いになってしまうと
面白くない視聴者も出てくる、ということですかね。しかしそれなら、
解説者を立てて匠の技を説明してもらう、というのはどうですかねえ。
- まあ、TBSの大会
も復活するようなので、ハイレベルな戦いはそちらに期待しますか。
- で、再び将棋ネタ。九州代表は
熊本大になったようですね。
かつて常連だった九大
はここ数年苦しんでいるようですが、うちも人事じゃないっす。
- そういうわけで、
今年の王座戦・十傑戦・学生女流名人戦代表一覧を作ってみました。
空欄の部分の情報を知っている方は
こちらや
東大の掲示板
まで知らせていだたけると嬉しいです。
11月25日
- 岩田裕介さん(元学生王将・関西大OB)が亡くなられたとのこと。
私は学生大会での対局姿を何回か見たことがあるだけですが、
やはりショックですね。御冥福をお祈りします。
- 将棋会館放火犯判明。研修会員だということで、野次馬根性で早速調べてみると…
- 将棋世界10月号
(8月上まで)…休休。11月号では「退会」とも書かれずに消えてます。うーん。
- 話題を変えて、先週土曜の会話でも。
- 関向君
(慶應H10卒・埼玉在住)が最近強いね、遠藤正樹さん(同じく埼玉在住)
も驚いている、という話の流れだったんですが…。
- 堀井
?「さすがタイトル取った人は違うね」
東野「…」
- がんばれ東野、来年の西日本学生対抗があるさ。(多分)
11月27日
- 竜王戦6組、林隆弘君(早大4年)
−伊奈祐介四段戦は林君勝ち。やりますな。
- しかし、伊奈四段は初の三段リーグ次点2回によるフリークラス編入ということで
一時期話題になりましたが、
9月中旬時点で負け越しですか。
- 最近は新四段も昔ほど勝ちまくってはいないようですし、
三段リーグ
のレベルもやや低下しているんですかねえ。
-
慶應将研の掲示板と
古田龍生君(2年)のページにリンクを加えました。
- これで掲示板も東早慶出揃いましたか。また、古田君のページはなかなか読ませます。
- いろいろと話題の今年のドラフトですが、私は新垣支持派です。
- 好きにさせてやったらいいじゃないですか。新垣反対派からは、
自分が受けた理不尽な仕打ちを後輩に返す、という体育会系の嫌な体質が
ちょっと感じられるような…。
- そもそも、3位以下に逆指名権がないのはまだしも、
高校生だけ逆指名権がないのはありえませんな。
完全逆指名か完全ウェーバー+初FA期間短縮かどちらかにすべきでしょう。
- 新垣君も、くじ一つはずれただけでいろいろ罵られるわ
人の死を背負わされるわでかわいそうですな。
11月28日
- 今日は早慶戦、そして東大の現役はJTとの対抗戦なんですが、
私は「銀杏の駒音」
関係の仕事で学生会館へ。
- すると、堀井から電話があって、馬場で打つことに。そこで、
高田
と学生会館で合流して馬場へ向かったんですが、
駅へ着いてみると山本が既にいました。さすがです。
- ちょっとして東野も合流するということで、結局東野
(三麻ネームG氏←「がしの」より)、高田(T氏)、山本(Y氏)、
堀井(ホリー)、私(ヤケン or ネル)の5人で打つことに。
しかし、我々は5人いても当然三麻です。
- さて、雀荘「西武」に入ってみると、なんと小野寺(04、「デラ」)
が。ピアノの会の企画で打っていたようです。
意外なところで会いますなあ。
- また、その後隣の卓に
理科大将棋部
OBの人が来たような…(自信なし)
- さて、麻雀の方は、
最初の半荘でいきなりY氏が親国士をツモるなどで連続ラスと苦しいスタート。しかし、
その後私は恥ずかしい打ち回しを連発して顰蹙を買うもなぜか浮いて+120。
11時過ぎに気分良く冷静に帰りました。(他の四人は当然徹夜)
- 今日の流行語は「近藤」と「Gテイスト」。
- 「近藤」は国士のことで、
マガジンに連載中のマンガ(正式なタイトルが思い出せん)の影響です。
単純ですな。
- 「Gテイスト」は「東野流」というような感じ。
東野の雀風は将棋と同じく粘り強い(でもダメ配牌が多い)んですが、
まあそんな感じの手牌や打ち方のことです。多分。
しかしアホな言葉ですなあ。
11月30日
- ちょっと下の訂正と追加など。
マガジンの漫画は「勝負師伝説 哲也」ですな。それと、
「G-taste」も元はマンガネタとのことです。
- それから、三麻は結局Y氏のド勝ちだったらしいっす。
社会人だというのに毎週徹で打っていて、疲れというものを知らんのですかこの人は。
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