大学将棋の団体戦は、1チーム7人で戦います。団体戦にはまた 個人戦と違った醍醐味があります。
というわけで、今春の関東リーグ戦の結果です。
A級 | 東 | 慶 | 早 | 筑 | 神 | 一 | 明 | 日 | 勝点 | 勝数 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東京大 | -- | 2 | 4 | 7 | 6 | 7 | 6 | 5 | 6 | 37 | 2 |
慶應義塾大 | 5 | -- | 2 | 3 | 6 | 7 | 5 | 4 | 5 | 32 | 3 |
早稲田大 | 3 | 5 | -- | 7 | 5 | 7 | 5 | 6 | 6 | 38 | 1 |
筑波大 | 0 | 4 | 0 | -- | 3 | 3 | 2 | 4 | 2 | 16 | 6 |
神奈川大 | 1 | 1 | 2 | 4 | -- | 5 | 4 | 5 | 4 | 22 | 4 |
一橋大 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | -- | 2 | 2 | 1 | 10 | 8 |
明治大 | 1 | 2 | 2 | 5 | 3 | 5 | -- | 5 | 3 | 23 | 5 |
日本大 | 2 | 3 | 1 | 3 | 2 | 5 | 2 | -- | 1 | 18 | 7 |
全勝者 斉藤 剛(明治大4年) 優勝 2位 BI級 東京理科大 千葉大 BII級 東京工業大 東京都立大 CI級 横浜市立大 東京農業大 CII級 茨城大 帝京大 D 級 東京薬科大 成城大まず、関東学生棋界の情勢ですが、昨年は東大・早大・慶大の三つ巴 状態で、春・秋とも三すくみで三校が勝点6で並び、勝数で順位が決まる という展開で、春は早慶東、秋は東慶早という順でした。また、年末の 王座戦には東大・早大が出場し、東大が優勝、早大が2位でした。
しかし、東大・慶大は昨年レギュラー陣が4人ずつ抜けて戦力が低下。 一方、早大は2人抜けたものの高校タイトルホルダーが新たに2人入部し、 戦前は「早大時代到来か」と言われていました。
しかし、始まってみると東大も結構好調で5回戦まで全勝。一方 早稲田も5回戦の早慶戦を制して全勝で、6回戦の東早戦は全勝対決と なりました。なお、慶大は4回戦でも筑波にも敗れており、2敗で 優勝争いから完全に脱落しました。
そして6回戦。メンバー的に早大やや有利と思われたのですが、 東大が「互角、もしくはやや不利」というところをどんどん勝って いき、早々と4つ勝って勝ちを決めました。しかし、残りは早大が 意地を見せ、終わってみると4ー3でした。
この時点で東大は勝点6、勝数35、最終戦は慶大。早大は勝点5、 勝数33、最終戦は明治。というわけで、最終戦東大が勝てば文句なしの 優勝、負けた場合でも東大の勝数+早大の敗数が5以上なら東大の 優勝です。
ところが、最終戦、東慶戦は東大の2ー5ペース、早明戦は早大の 5ー2ペース。形勢が途中二転三転した将棋もありましたが、結局 結果はこの通りで、勝数1差で早大の優勝が決まりました。
なお、優勝した早大は、夏に北海道で行われる東日本大会に 関東代表として出場します。
それから、それに先立って行われた個人戦の結果です。
優勝 石井 豊(東海大4年) ベスト8 中野 和則(神奈川大4年) 準優勝 久保本晃夫(東大3年) 林 隆弘(早大2年) 3位 杉原 徹(東大3年) 豊島 英(早大4年) 4位 中川 貴幸(青学大2年) 関向 邦人(慶大3年)石井君は3回目の優勝です。
また、女流戦の結果は次の通りです。
優勝 伊藤 瑞穂(慶大2年) 準優勝 小西 千鶴(横浜市立大4年) 3位 馬場さやか(立教大2年) 4位 真壁栄理子(早大2年)女流戦は、参加人数も2ケタになり、レベルも上がってきました。 のちに女流アマ名人となる真壁さんですが、この大会では4位です。 また、3位の馬場さんも女流アマ名人戦で3位でした。
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