学生将棋日記(平成11年4月)
学生将棋日記 目次
最新の日記
4月1日
-
広島大学将棋部ホームページにリンク。中四国では既に
岡山大学将棋部や
広島市立大学TG研将棋部のページがありますが、最近更新されていないので、
頑張ってほしいです。
- さて、今日は4月1日ということで、
東大将棋部掲示板
が面白いことになってます。私も便乗して「おめでとう、
君の優勝を一点の曇りもなく信じていたよ」とか書こうかと思いましたが、
踏み切れませんでした。
- ちなみに西日本学生対抗の本当の優勝者は
京大の松尾哲也氏。しかし、
内藤が4位というのは結構驚きました。早いところ詳細が知りたいです。
4月2日
- 将棋世界
購入。今月号は順位戦最終局特集ということで読み応えがあります。
しかし、とりあえずはどうでもいいつっこみからということで…
- 巻頭の二上九段エッセイ、「S崎六段」というのはなんか深い意味があるんでしょうか。
- あと、比江嶋さんの文章の意味するところもちょっと気になります。
- アマレンも届きました。「新ニーダの定跡研究」って、
漢字にすると何がなんだか。
- さて、今日からプロ野球開幕。しかし、いきなりだるい目に。
まあ、例年は1ヶ月もすれば慣れたりするんですが。
- で、気を取り直して順位予想でも。(
こことか
こことか
ここ
とかの影響をかなり受けてますが)
- セントラル・リーグ
- 優勝…中日ドラゴンズ
投手陣が昨年程いいとは限らないし、打線が弱いのは相変わらずっぽいんですが、
まあとりあえず。
- 2位…読売ジャイアンツ
よく言われているように、戦力は随一ですが、監督で10勝くらい損するでしょう。
- 3位…横浜ベイスターズ
昨年ほどうまくは噛み合わないのでは。佐々木もそろそろ潰れかねませんし。
- 4位…ヤクルトスワローズ
地味で上に挙げたようなサイトでもほとんど話題になりませんが、
まあ地味にここらへんでしょう。
- 5位…阪神タイガース
そもそも戦力がダメダメなので、あまり多くは望みません。
せめて最下位は脱出して下さい。
- 6位…広島東洋カープ
キャンプでの猛練習は、来年以降のためにはいいかもしれませんが、
今年は疲労の蓄積で一年持たないような。
- パシフィック・リーグ
- 優勝…千葉ロッテマリーンズ
育成はうまいが采配はダメな近藤監督が去り、今年は花開く年かもしれません。
- 2位…西武ライオンズ
まあそこそこはまとめてくるんじゃないでしょうかね。
松坂はオープン戦ではやたらホームランを打たれるなどいまいちでしたが、どうなりますか。
- 3位…オリックスブルーウェーブ
貧乏で選手層が薄いという話も聞きますが、ここもまあそこそこまとめてくるでしょう。
- 4位…大阪近鉄バファローズ
選手は良さそうですが、監督が…
- 5位…福岡ダイエーホークス
選手は良さそうですが、監督が…
- 6位…日本ハムファイターズ
今年はダメな年じゃないですかね。
4月3日
- 将棋世界
付録の5手詰2冊を一気に解く。しかし、なんでこういう構成になったんでしょう。
(責めているわけではないです)
- 堀井
が「感銘を受けた」という島朗八段著「読みの技法」を購入。まだ
最初の10ページくらいを読んだだけですが、なるほど勉強になりそうです。
- ちなみに将棋の本で私が感銘を受けたのは、まず谷川浩司九段著「光速の終盤術」
ですね。あと、金子タカシさん(東大S60卒)著の「寄せの手筋168」
にも非常にお世話になりました。
- 帰りに本郷三丁目駅前で上條君(H10修士卒)に会い、
お茶の水まで歩いて軽く飲む。奇遇ですなあ。
- 阪神がなんとか勝ったのでスポーツニュースをはしご。いやあ、
今のうちに存分に楽しんでおかないと。
4月4日
- 沖縄尚学の優勝には感銘を受けました。しかし、
大会を通じてどこが良かったのかを冷静に振り返ってみると…運が良かったのかなあ。
まあ、そこそこのピッチャーが2人いた、というのも大きいんでしょうが。
- 一部で期待されている広島カープの敦幹リレー(小林敦司、小林幹英)ですが、
今日の試合で2人とも登板したようです。(続けてではないですが)
しかし、なんで昨日先発した菊地原まで投げてますか。
- …しかし、この2日間でスポーツニュース3、4時間は見たなあ。
4月5日
- 週刊将棋購入。
全日プロ第1局、私は森内八段のような形を指すことが多いので勉強になります。
- しかし、私はこれまで△4二角と引いた時に▲2三歩って打たれたことは
なかったんですが、これから打たれるようになるんでしょうかね。
- 奨励会三段対学生強豪、次号より5週連続で掲載とのこと。楽しみです。
いや、結果は知ってるんですけどね。
4月6日
- 大学で元
千葉大
の加藤氏とばったり会う。
なんか一瞬記憶が混乱して要領を得ない会話になってしまって失礼しました。
(軽部情報
によると東大の大学院に進学されたようです)
- 西日本大会の東野優勝説、結構広まっていたみたいですね。
(
慶應とか理科大
とか東工大とか…)
ちなみに優勝賞品はプレステ、準優勝はNINTENDO64とのことです。
4月7日
- 各大学の新入部員についての今のところの大きなニュースは、
葛山拓生君(高校竜王)が
慶應に、清水上徹君(小学生名人、中学生名人、中学生選抜優勝、高校竜王)が
明治に、
というところですか。
東大
も明日から新勧ということでがんばってほしいです。
- さて、それも含めた春のリーグの予想について、駒澤大OBの今井氏が
理科大
の掲示板に書いています。BI以下はよく知らないんですが、
A級については私も大体は同じ意見ですか。
- ただ、日大については大湊氏の抜けた穴はやっぱり大きいんじゃないですかね。
- あと、東大については…石川ってそんなに評価されていたんですか。
あと、堀井・松本もまだ現役ですし。
- まあ、私も東大の新戦力を見てから書き込みに行きますか。
- プロ野球、
早くもサヨナラホームランを含む4本のホームランを打ったヤクルトの高橋智や
開幕3連発の高橋由伸が注目されていますが、
開幕5試合で既に4試合に登板の広島の高橋建にも注目したいですな。
(いや、阪神の弓長もそうなんだけど)
- しかし、達川カープ、期待に違わぬ試合っぷりで
インターネット野球評論界でも人気爆発で非常に面白いです。
4月8日
- 今週の「歩武の駒」。なるほど、こうなってるわけですか。
するとかなり難しいですな。私にはわかりません。
- ちなみに、局面は、左下が先週の角切り時の推定局面(自信なし)、
そこから△1七角成▲同香△2六歩▲同歩△同飛▲4四角△3五銀▲3三角成
△2七歩▲4九玉△2八歩成▲6五歩△1八と▲5八玉△2九飛成(推定)
と進んで右下が今週最初の局面。(確定)
- で、今週はここから▲4九歩△1七と▲??歩、と進んでいます。
- ここで宣伝。盤面作成などに便利な
「将棋関連ツール」をどうぞよろしく。
- あと、細かいつっこみ。C級1組の表が出てきましたが、
やけに星がばらけてますな。
-
というか、全勝(尾花沢)、全敗(最上)を除けば全員6−4〜4−6じゃないですか。
6−4で昇級、4−6で降級点ねえ。
先週の推定局面 |
|
今週の最初の局面(△2九飛成まで) |
△最上聡士五段 なし |
|
△最上聡士五段 桂 |
|
|
|
▲雪村歩武 歩二 |
|
▲雪村歩武 桂 歩三 |
4月9日
- 名人戦第1局、佐藤名人の勝ち。午後7時頃名人戦の
Web中継を見に行ったら、既に終わっていて驚きました。横歩取りは怖いですな。
- というか、谷川九段、竜王戦のときといい最近こんな負け方が多いような。
- このところ気になっていた
Dreamcastソフト
「北へ。」のテーマソングを思わず購入。
(Dreamcast もそのソフトも持ってはいませんが)
- その「北へ行こう ランララン」「カニがいっぱい ホタテいっぱい」
というような即物的な歌詞も含めて、なんか妙に頭に残るメロディーだったので。
…と思ったら作曲がまた池毅氏でした。(2/14の日記
参照。ちなみにアニメ系での代表作というと
「ドラゴンボール」の主題歌ってことになるんですかね)
- なお、このメロディの一部は…
ラジオ
とかで聞けるのかなあ。(よく知らない)
4月10日
-
東大将棋部の研究会に参加。新入部員も10人くらいいました。
- 軽部新部長によると、昨日・一昨日の新勧に来た人には高校選手権
県代表経験者も多い(主に団体ですが)ようで、楽しみです。
できるだけ定着してくれるといいんですが。
- で、1年生の一人(名前忘れた。確か東海高校の人?)
と企画で10秒将棋を指したところ、
5級の手を連発してしまい圧敗。だるいを通り越して恥ずかしい。うーん。
- しかし、4回生以上がほとんど来ていない(僕と今村、菊池だけ)
というのはいただけませんな。
- というわけで、打ち上げに危機を感じたので、
堀井をむりやり呼び出しました。
さらに、堀井が山本・
高田も呼んでくれたので助かりました。
(といってもかなりの出費でしたが)
- なお、この3人は打ち上げ後は当然高田馬場です。
4月12日
- 今週の「ヒカルの碁」(週刊少年ジャンプ連載中、やおい系で人気上昇中らしい)、
なるほど、下手な人相手に目隠しは難しいというのは確かですが、
それをこういうふうに話に絡ませてきますか。うまいですな。感銘を受けました。
4月13日
- 週刊将棋購入。
奨励会三段VS大学選抜、金内君の文章はじっくり盤に並べて読みたいですな。
4月15日
- 阪神5連敗。尋常じゃなくだるいっす。そろそろ
「ベストプレープロ野球」でも買いに走りますか。
- でもまあまだ2位まで1.5ゲーム差ですし。しかし2位が負け越しって…。
- しかし中日、
チーム打率 .316、防御率1.58、得失点差 +43とはうらやましい限りですな。
阪神もなんで関川放出したんだか。
- しかし日本ハムも、
6勝4敗ながら得失点差+36というのはちょっと笑えます。
- 今週の「歩武の駒」。話については…まあいいや。
- で、今週も指し手の推測です。
- 4月8日の右図から、▲4九歩△1七と▲8四歩△同歩▲8二歩△同銀▲3四馬
△2六銀▲5五歩△4三銀▲4五馬△4四香と進んで推定1図。
(他にも▲8五歩△同歩がどこかで入っているかもしれませんが、それ以外はほぼ確定)
- その後、▲6四桂△6一玉▲5二桂成△同金▲5六馬△4七香成▲同馬△3九龍
と進んで推定2図になるのもほぼ確定。
- その後が結構不明なのですが、確定図(描かれている)に進んでいます。
- で、推定2図から確定図に至る過程で考えられるのは、
- ▲6四歩△同歩
- ▲6三歩
- ▲8五歩△同歩
- △3五桂▲5六馬△4七歩▲同馬△同桂成▲同玉
- △6五桂〜△7七桂成▲同桂
- ▲8三歩〜▲8二歩成
- △2七と
ですね。
- 可能性としては本当は▲8五歩△同歩が入っていない(図のミス)とか、
△3五桂の後▲5六馬△4七歩▲同馬は入っていないとかも考えられるんですが、
一応僕の推測としては
▲8五歩△同歩▲6四歩△同歩▲6三歩△3五桂▲5六馬△4七歩▲同馬△同桂成▲同玉
△6五桂▲8三歩△7七桂成▲同桂△2七と▲8二歩成、
としておきます。
- でも、推定2図で▲8五歩としても相手にされないような気がするので、
やっぱりもっと前に入っているのかも。
- なお、確定図以降は△7八角▲同飛△6七角、までで先手投了となっています。
きれいな寄せですな。
-
推定1図(△4四香まで) |
|
推定2図(△3九龍まで) |
|
確定図(後手番、▲8二歩成までっぽい) |
△最上聡士五段 桂歩二 |
|
△最上聡士五段 金桂二歩二 |
|
△最上聡士五段 角二金歩三 |
|
|
|
|
|
▲雪村歩武 桂歩三 |
|
▲雪村歩武 金香歩三 |
|
▲雪村歩武 金銀桂二香歩 |
4月16日
- 学生会館で東大将棋部の研究会に参加。
- エースこと橋本(2年)と順位戦。「あなた何年相振り指してるんですか」
といいたくなるような負け方をする。うーん。
4月17日
- 関東個人戦初日。もっとも、僕は所用で行けなかったので、
結果を見た感想などを。
- まず全体的な感想から。
東大の13人(それもあのメンバー)というのは結構意外でした。
慶應の10人はまあ順当ですか。
- 早稲田
の5人ってのはかなり少ないですね。
まあでもむちゃくちゃ戦力が落ちたというわけでもないと思うので、
運が悪かったということですか。
- あと、A級下位・BI級の大学の通過が少ないですね。
これはくじ運の問題なんでしょうか、それともリーグ戦で大変動があるんでしょうか…。
今のところはよくわかりません。
- 次に個々の結果について。
- 今村(5年)…初戦で野中氏(筑波大4)に負け。
まあ負けてもおかしくない相手ですが、64に野中氏がいないのはなぜでしょう。
- 室谷(4年)…128で清水上氏
(明大1)に負け。
ついてませんな。
- 三輪(3年)…すごいっす。おめでとうございます。
- 市川(1年)…一部で盛り上がった小林氏(慶應2年)との対決(2回戦)
を制して64入り。おめでとうございます。
- 中谷(1年)…2回戦で石橋氏
(東工大4)に負け。
残念。しかし64に石橋氏がいないのはなぜでしょう。
- 河原君(慶應4年)、岡安君
(早大4年)、菊池(東大4年)…個人戦回避ですか。ちょっと残念です。
4月21日
- 10時半頃、学校から帰ろうとしたところを呼び出され急きょ飲み会に参加。
メンバーは他に堀井、東野、
正永、大野さん、伊藤瑞穂さん。
- 正永(今年から報知新聞に就職)は大変そうですなあ。
- ところで正永論によると、第1局のできから見て朝日アマは丸山圧勝、
名人戦は佐藤圧勝らしいです。
- その後、私と堀井、正永は東野邸へ。適当に将棋を指したり、
右四間の研究をしたり、リーグ戦のレギュラーが誰になるか話したり。
- で、私は午前3時頃辞して大学の研究室へ。
4月25日
- 関東個人戦2日目。組合せは前田さん(理科大M1)の
ここをどうぞ。
- 会場には1回戦開始直後に着いたんですが、1回戦から潰し合いが多数。
(馬上(明治3)
○−×葛山(
慶應1)、内藤(
東大2)○−×任田(慶應3)、清水上(明治1)○−×市川(東大1)、
伊藤陽平(東工大3)
○−×田口(早稲田3)、
細川(早稲田4)○−×鈴木貴幸(日大3)など。敬称略)
- これでは、学生名人戦や東日本の代表が手薄くなって関東にとって損失なんですけど、
とか思いつつ観戦。特に細川−鈴木戦なんて、どちらかは学名絶望なわけで。
- しかし、市川は残念でしたな。内藤はなかなか。結局、
石川、内藤、下山、名古屋、加納、山本、中野の7人が2回戦に。
- で、2回戦。
市川と遊び将棋を指したり久保本−市川戦を眺めたりしてたので印象が薄いです。
- ところで久保本(東芝)はゴールデンウィーク明けから大阪だそうで。大変ですな。
- 加納は詰まし損ねて残念。結局、石川、内藤、下山の3人が3回戦へ。
- 3回戦。下山は秒殺。しかし、石川、内藤はダメですな。
石川は攻めが完切れで入玉されそうですし、内藤は銀損ですし。
- …と思ってたら、石川は粘ってぶっ差し。内藤は追い上げたものの届かず、
最後自玉は受けなしになって王手をしたら、詰まないのに相手が投了。
ついてますな。
- というわけでベスト8に3人はすごいです。
しかも8で石川−内藤戦なのでどっちかは4ですし。うーん。
4月29日
- アマ竜王戦東京都予選で山本(H10修士修了、現東芝)
がベスト8に残っているので応援に。といっても着いたのは決勝開始直前なんですが。
- 幸い、山本は準々決勝に勝ち、準決勝でも小滝氏に勝って残っていました。
やりますな。
- しかし、決勝の伊藤和幸氏戦は相穴(山本が振り穴)
で仕掛け直後に見落としがあって惨敗。残念。
- その後、堀井、香山、山本、高田という面子で高田英之送別麻雀。
(高田(東芝)はゴールデンウィーク明けから姫路で研修とのこと)
- 私はやや勝ちで午後10時頃辞しましたが、
後の3人は翌日の午後8時くらいまで打ったらしいです。元気ですなあ。
学生将棋日記 目次
最新の日記
学生将棋レポートのページ
将棋のページ
香山のホームページ
kaya@jsk.t.u-tokyo.ac.jp