学生将棋日記(平成10年10月)
学生将棋日記 目次
最新の日記
10月1日
- 将棋界人気投票を第6期から第7期へ。
アマチュア無差別部門で1位の中村恭氏は今は亡き「ザ・将棋」
に通っていた堀井や松本
や東野が「強い」「最強」と言ってた人ですね。
- 雨の中、横浜スタジアムにナゴヤドームでやっている横浜−中日戦の
応援のために数千人集まったそうで。楽しそうでうらやましいです。
10月2日
- 「銀杏の駒音」22号完成。明連編集長以下編集委員の人々、および
原稿を書いてくれた人、お疲れ様でした。
- うーん、今号はちょっと誤植が多いかなあ。あと、図面の比率が
多めですね。
- 文章的には、落合のオール学生のが面白いですかね。あとは、久保本の
関東永世準名人返上記もなかなか。
10月3日
- ロボット絡みの集まりに参加。早稲田の助手の人との話で吉澤君
(早大D1、アマ準名人)の話題が出たのでちょっと驚きました。
10月4日
- 今日は
関東個人戦3日目。朝11時頃、
そろそろ家を出ようかと思っていると堀井から電話。
準々決勝は、久保本(東大4年)−北川(慶応3年)戦は
まあまあ、下山
(東大2年)−馬上(明治2年)戦は下山ダメとのこと。
- うーん、まあとりあえず見に行きますか。
「馬場に来い」ってのは勘弁して下さい。
- 将棋会館に着いてみると、樋田さん(東大H4卒)が「二人とも頑張ってるよ」
と。どうやら二人とも勝ちで、準決勝で東大対決実現です。
- さて、
久保本といえば対東大戦12勝1敗、4年前の十傑戦以来負けなし
なんですが…。将棋は下山が早々と優勢に。終盤、久保本が結構粘って
樋田さん曰く「久保本ワールドに引き込まれたか?」というような展開に
なったものの、結局下山が押し切って勝ち。
- 決勝戦は下山−林(早稲田4年)戦。昨年春は2回戦で当たり、下山が
優勢にすすめたものの、途中で香車を1枚余計に渡してしまい、そのために
敗れるという結果に終わっています。
- 今回は、横歩取りになって下山が中原流を採用。私は横歩取りは良く
わからないんですが、作戦勝ちからそのまま攻め潰したという感じの圧勝でした。
強いですな。
- というわけで、下山が東日本名人に続き2冠達成。
ちなみに控室では、驚きのあまり(?)「ゴリ」「ウッキー」
などという叫び声が多数発されたようです。
- また、久保本が3位、塩津君(関東幹事長・東海大4年)が4位。
- 塩津君は、関東幹事長としては3年前の吉澤茂樹さん(千葉大)
の準優勝以来の活躍です。いやあ、ノーマークでしたが、
今村(東大主将)や慶応の河原前学生名人を破っての4位はすごいです。
- さて、大会後は高田馬場で東早慶合同04会。集まったメンバーは、
東大が堀井・浦田・山本・香山(+終了間際に上條)、早稲田が高柳・吉澤・植田・小鍛冶、
慶応が村中・足立。(敬称略)
- 早稲田の澤田君が「手厚い。手厚すぎる」と言ってましたが、同感です。
しかも、このメンバー、就職しているのが4人だけというのがなんとも。
- で、1次会の食事のあと、私・堀井・山本・植田・足立の5人は麻雀へ。しかし、
5人というのはいかにも中途半端(1人足りない)なので、
細川君(早大2年)を呼び出すことに。
- 結局、細川君到着まで軽く四麻を打った後、2卓にわかれてメインの三麻に。
私は足立・細川卓に入ったんですが、足立の一人勝ちでした。(足立+90くらい、
香山・細川それぞれ−45くらい)さすが、
関東大学将棋三麻界に名前をとどろかせているだけあります。
- で、私と山本は11時半くらいで帰ったんですが、残りの人は徹で打ったそうで、
お疲れ様です。(植田君は午前3時頃帰るということでしたが)
いや、楽しい1日でした。幹事の高柳君、ありがとうございました。
10月5日
- 将棋世界付録の7手詰めを通学電車の中で解く。解きやすくて爽快でした。
- 詰将棋サロンとかの問題もこれくらい楽に解けるようになると
いいんですけどねえ。まだまだ訓練が足らないです。
10月8日
- 横浜ベイスターズ優勝。何も阪神戦で決めなくても、とも思いますが、
まあ負ける方が悪いわけで。
- しかし、阪神は2年連続で目前で胴上げをやられたわけですか。
今の阪神にふさわしいといえばそうなんですけどね。
- で、帰るときに横浜駅周辺の様子などをちょっとうかがってみたんですが
(午後11時半頃)、騒いでる人はいなかったですねえ。
10月9日
- 朝(といっても10時頃)、学校に行こうと港南台駅に行くと、
高島屋前に長蛇の列が。こんな光景は初めて見ました。
- どうやら優勝祝いの振る舞いワインと振る舞い酒があるみたいです。
で、しばらくすると列がなくなったので(ワインがなくなったらしい)、
日本酒だけ少しいただきました。私は阪神ファンですが、
まあ一応横浜市民ということで。
- ついでに横浜駅周辺の様子も見てきました。こちらもすごい人出です。
しかし、13年前の大阪とかはもっとすごかったんでしょうねえ。
10月10日
- 今日は学生会館で研究会なんですが、行く途中で関内駅で降り、
伊勢佐木町あたりを散策。
- いやあ、すごい盛り上がりです。というわけで、
私も横浜の経済振興に協力ということで、
ベイスターズ甘栗とベイスターズサブレーを
下山(横浜ファン)の優勝祝いとしてあげるために買ってしまいました。
- また、有隣堂で東大将棋部の先輩、鈴木知道さんの訳本。
「ディープブルー vs. カスパロフ」(ブルース・パンドルフィーニ著、
河出書房新社、1575円)を見つけたので買いました。
まだ良く読んでないんですが、これは棋譜を中心に解説しているようです。
しかし、私はチェスはルールはだいたいわかってますが、
人と指したことはないからなあ…
- さて、研究会は軽部(1年)に負け、三角(1年)と時間切れ引き分け。
- 三角戦は対居飛穴に急戦向飛車が炸裂して必勝になったものの、
ひたすら固められて粘られたので相手の攻めを切らしにいったら失敗、
泥沼の戦いに。弱い。
10月11日
- リーグ戦初日
(簡略版メンバー表はこちら)。
私は1回戦終了後に会場の
理科大に到着。
- 1回戦はあまり問題なさそうな
東海大戦ですが、室谷が必敗の将棋を逆転して辛うじて4−3勝ちだったとのこと。
うーん、相手の主力2枚(塩津君、岩井君)にしっかり抜かれてしまいましたか。
- 2回戦、中大戦もなんだか苦戦。3−3で今村戦が残るものの、
なんかまずいんでないかい。
- しかし、結局相手が寄せ損なったのかそれとも今村が正しく受け切ったのか、
今村勝ち。
- でも、今村玉が安全になった瞬間に(対局が終わっていないのに)
東大ギャラリーが「やれやれ」といった顔でさーっと引いていったのは
ちょっとどうかと思いますよ。私もその一員だったけど。
- 終了後は飯田橋駅近くのデニーズで軽く食事。しかし、なんかすごく沈んだ
雰囲気でしたねえ。
- まあ、六将菊池、七将落合連敗で初日から連続4−3勝ちでは
仕方ないのかもしれないですが。
10月15日
- 「阪神が野村氏に監督要請か」の報道。受けてくれるかどうかはわかりませんが、
私は野村監督賛成です。
- しかし、「野村野球や森野球がつまらない」と言う人を良く見かけますが、
頭を使った面白い野球だと思うんですけどねえ。
10月18日
- リーグ戦2日目
(簡略版メンバー表はこちら)。
私は3回戦終了後に会場の駒澤大に到着。
- おお、慶応が日大に負けてますね。慶応の某ベスト8の人が
必勝の局面で二歩を打つとかいうハプニングもあったようですが、日大も鈴木貴幸君、
大湊君をはじめとして普通に戦力がそろってますからねえ。東大も危ないです。
- で、4回戦の東大−日大の方は…なぜ
松本(6回生)が出ているんでしょう。
2か月程前は「将棋やめる」とか言ってたんでは?
まあ、落合3連敗ということで今村主将から急きょ出場依頼が来た、ということですが。
- ところで、会場で石井君(東海大H10卒)に会った時に「塩津君強いっすね」
と言うと、「いや、彼はもともと強かったんですよ。
外では結果が出てなかったけど」とのこと。そうだったんですか。
- 彼には今年の東日本大会で東北大の有朋寮に泊まった時に
(私は東日本大会見物を兼ねた東北旅行中で、その日は盛岡に泊まるつもりだったんですが、
午後4時頃に宿をとろうとしたら取れず、
急きょ仙台にとどまって有朋寮に押しかけることにしました。アホでした)、
慶応の柳瀬君ともどもお世話になりました。十傑戦もがんばってほしいです。
- さて、5回戦の千葉大戦、粒が揃っており、今年春には負けている嫌な相手ですが、
終わってみれば6−1。1年生軽部もデビュー戦を飾り万々歳ですな。
- まあ、今日は内藤が相手の主力と当たり続けて3連敗とついてませんでしたが、
チームは5−2、5−2、6−1と昇り調子。
打ち上げも先週とうって変わって明るい雰囲気でした。
- しかし、慶応勝ちをひそかに願った早慶戦は早稲田が6−1で、
早稲田との勝数差は7.5に。残りの相手のことも考えると
苦しい立場にあるのは間違いないですが、来週はどうなることやら。
10月24日
- うーん、最近将棋をする時間が全然取れないっす。と言っても、
暇なんてものは作ればそれなりにあるもので、要はやる気が足らんということですな。
いかんいかん。
- 最近「秋といえばサンマですね」というフレーズをテレビやラジオで
よく聞くんですが、どうしても「秋といえば
三麻ですね」と聞こえて笑ってしまいます。病気ですな。
10月25日
- 社会人団体リーグ戦(社団戦)、
および関東リーグ戦
(東大の簡略版メンバー表はこちら)
とも最終日という重要な日なんですが、事情があって朝は学校に行き、
3時半くらいに社団戦の会場へ。
- 全体の状況はそろそろ入替戦が始まろうかという頃だったのですが、
東大パイナップル(3部赤)はどうやら最終戦に負けて5位、
2部との入替戦には出られずとのこと。残念。
- 最終戦の
千葉大学OB戦、
高田(M2)が強豪服部さん(H5卒?)と当たり、
3−3で敗勢の将棋を粘ったものの結局負け、という展開だったそうです。
- まあ、全体的に当たりが悪かったようで、正永も采配ミスを認めていました。
(珍しい?)それから、大野さんには悪いことをしました。
- 一方、関東リーグ戦。堀井・高田に結果を聞くと、
当たりを言うので勝敗を当ててみろ、ということに。しかし、
事前に今村連敗だけは聞いて知っていたのですが、それ以外は対早稲田戦、
対慶応戦で内藤−細川戦と下山−阿部戦しか当たりませんでした。
- うーん、やっぱり年を取って現在の情勢には疎くなってしまったんですかねえ。
そういえば、打ち上げの時に電話で結果を聞いてきた山本(H10修士卒)
も全然当たらなかったようですし。
- その後、社団戦会場から私・堀井・高田・東野の4人が現役打ち上げに合流。
ただ、背中合わせとはいえ違うテーブルになってしまったので、
現役を一人ずつ呼んで話を聞くことに。現役の人、おつかれさまです。
選抜トーナメントはがんばってください。
- で、打ち上げの最中に上にも書いたように山本から電話。その前に高田たちが
「Y氏(山本のこと)も最近三麻打とうとしないねえ。
やっぱりいろいろとしんどいんだろうか」と話していたんですが、電話では
「明日休みなので打とう」と打ち気満々。結局、堀井・高田・
山本で打つことになったようです。さすがですな。
- あと、話題になったのが来週からの古新戦メンバーについて。
当初の予定では堀井(04入学)・香山(04)・高田(05)・正永(05)・
松本(05)
のチームができるはずだったのですが、実際にはどうなることやら。
- しかし、東洋大学朝霞台校舎とか、独協大学(松原団地)とか、
神奈川南部に住む私にはつらいっす。
東海大
なら楽なのに。(普通の人は相当つらいらしいですが)
- 阪神・野村監督決定。
まあ3年後くらいには常にAクラスを狙えるチームにはなってほしいですが、
どうですかねえ。
-
大学将棋関連リンクをちょっとメンテナンスしました。
(まだまだ途中ですが…)長い間さぼっていてすみませんです。
10月26日
- 横浜ベイスターズ日本一に。騒ぎを見るのは好きなので、
大学からの帰り(10時半頃)に横浜駅で降りてみたんですが、
あちこちで人が集まっていてすごいですな。
高い所に登って万歳の音頭を取ってる人もいましたし。
- で、関内駅でも降りてみたんですが、こちらはもっとすごかったです。
完全にお祭り状態。楽しそうでうらやましいです。(しかし、中には
「騒ぎたいだけで、本当はファンじゃないだろう」というのもいましたが…)
阪神が次に優勝するのは果たしていつかなあ。
10月28日
- おお、竜王戦第2局
、相振りですね。期待通りになって嬉しいです。
- しかし、さすがに定跡書に載っているような展開にはなりませんか。
10月29日
- 竜王戦、
藤井七段連勝ですか。面白くなってきました。
とりあえず暇ができたらじっくり並べてみますか。
- しかし、将棋ML
でも話題になってますが、谷川竜王次は何をやるんですかね。楽しみです。
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