昨年にくらべ、早大の力はやや落ちてはいるが、東大がかなり力を
落としており、相変わらず早稲田が本命であることには変わりない。
また、対抗には東大・慶應ということも相変わらずだが、東大と
慶應では慶應の力の方がやや上回っているかもしれない。
したがって、東早慶がつぶしあって(あるいはそれ以外の大学に負けて)
勝数勝負という展開になれば早稲田が有利であり、東大・慶應にとってはとにかく勝点を
落とさないことが要求される、ということになるであろう。
関東の主要大学の戦力分析です。主要メンバーのところの前の記号は 私見によるランク付け(S、A、B、C…の順)、カッコ内の数字は入学年度です。 (敬称略)
注:ランク付けは、平成10年5月8日当時の私の印象によるものです。 これ以降の戦績は考慮に入れておりません。
主要メンバー:
S 久保本晃夫(06) B 内藤 敦海(08)
A+ 今村 充(07) B 室谷 真一(08)
A 下山 知徳(09) B− 高橋 伸行(08)
B 石川 淳浩(07) B− 明連 千尋(09)
B 落合 好光(07) S 堀井 淳之(04)
B 菊池健太郎(08) B+ 松本 博文(05)
昨年の王座戦では堀井の復活という大技で2年ぶりの優勝を果たした 東大だが、堀井が再び引退、杉原・東野も卒業と大幅に戦力が低下し、 特に下位がかなり手薄くなっている。また、上位・下位とも やや安定感に欠けるため、早慶との直接対決までに どれだけ星を落とさずにいけるかが一つの鍵となると思うが…
主要メンバー:
S 林 隆弘(07) B 阿部 正範(07)
S 細川大市郎(08) B 田口健一郎(09)
A 岡安 玲士(08) B 工藤 康彦(10)
A 片山 正毅(07) B− 力石 恵一(07)
A− 川合 仁(07) B− 高橋 知寛(09)
A− 田中 大司(08) A− 安藝 泰宏(06)
古土井君、清水君と中堅が抜けた早稲田だが、林君、細川君ら
上位陣は健在であり、中堅、下位も層が厚く、相変わらず優勝候補
筆頭であることは間違いない。
不安材料があるとすれば、新下位陣の安定度がどの程度のものか
まだわからないことくらいか。
主要メンバー:
S 河原 慶(07) B 高野 卓大(08)
A 高橋 健郎(07) B 町田 健太(07)
A 北川 直哉(08) B 吉田健太郎(07)
A− 古田 龍生(09) B 有富 嘉哲(08)
B 任田 有孝(09) B− 岩本 健(09)
2枚看板の一人関向君の他、網仲君、滝澤君などが抜けたものの、
東早慶の中では一番ダメージが少ないと思われ、今季は優勝も十分
狙えるはずである。
特に、慶応のオーダーは独特の工夫されたものであるため、当たり方は
慶応に決定権があることが多い。したがって、相手のオーダーをきっちり
読むことができればさらに有利な戦いができるだろう。
最近、東早慶とそれ以外の力の差はだんだん縮まっていく傾向にあるが、
それでもまだ優勝争いにからむとまではいかないように思う。しかし、
特に日大、千葉大あたりは東早慶に勝つことがあってもおかしくない。
なお、東早慶にとって嫌な順は、日大、千葉、明治、埼玉、
専修ということになるだろう。特に、日大、千葉大はまず降級の心配は
ないので、東早慶との対戦でも思い切ったことができるのではないだろうか。
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