学生将棋日記(平成11年11月)
11月1日
- アマレン(日本アマチュア将棋連盟機関紙)到着。
今月も「読者の声」欄に松本のコメントが載っていましたが、
今回はつっこみどころはなし。
- さて、日本シリーズも終わったので、
4月にやったプロ野球順位予想の採点でも。
- セントラルの方は
中・巨・横・ヤ・神・広 → 中・巨(6)・横(10)・ヤ(15)・広(24)・神(26)
(カッコ内はゲーム差)
で5位・6位のみ外し。まあ去年の順位と比べて横浜が3位に落ちただけなので、
やさしい予想だったと言えるでしょう。しかし個人的に最もだるいところを外しました。
- パシフィックの方は
ロ・西・オ・近・ダ・日 → ダ・西(4.0)・オ(10.5)・ロ(15.5)・日(18.5)・近(23.5)
…うーん、王監督が下手な手出しをしなくてすむ展開になってしまったのが
敗因でしょうか。近鉄の佐々木監督は見込み以上だったんですけどね。
あと、ロッテも前半は健闘していたんですがねえ。
11月2日
- 今朝の日経新聞のスポーツ欄より。
- 「関東学生ゴルフ連盟は一日、東京都内で開いた理事会で、
年間最低十六単位を取得しない学生は翌年の公式戦の出場を認めないことを決めた。
(以下略)
某大学ゴルフ部監督の話・学生なのだから十六単位の取得は当たり前だと思う。
ただ、どうしてゴルフだけという気もするが…。」
- いや、大笑いの記事でした。
こんな規定が学生棋界で通ることは絶対に有り得ないでしょうな。
11月5日
- 自分が高1の頃(平成元年)の将棋部ノート(通称「ダイアリー」)を読んでみる。
- で、自分の文章もいくつかあって…。
- …うーん、自分への批判に対し熱くなって長々と反論しているし。若いなあ。
まあ、批判されると熱くなって反論する、って本質はあまり変わってない気もしますが。
- あと、「将棋部内政について」って文章も書いていて
(なお、
麻布将棋部では伝統的に高1が執行部)、そこには…
- 「それより、最も重要なのは、「外部(生徒も含む)に、
『賭け事ばっかりやっている部』という印象を与えない」ということである。」
- 「建前としては、部員の校内での賭け事は一切禁止。」
- …誰だこの人は。いや、この当時は既にブラックジャックとか
バックギャモンとかに手を染めていたはずですが。
- で、後のページの方には、マジック一覧が。
- オリックス優勝(対西武)とか、ヤクルト4位(対阪神)とか、
阪神5位(対大洋)とか…。
しかも1日毎に更新していっている跡があるし。10年前から変わってないんか。
- あとは、春名(弟)の文章で、「高明氏(
慶應の当時M2?S59の東日本名人)に言わせると、
今の大学将棋界はたいした人がいないんだそーだ。」とか。
- あえてフォローするなら、樋田さんが言っていたように、
「自分より下の世代は弱く見える」ってやつですかね。
11月7日
-
古新戦・選抜トーナメント2日目。大学的には王座戦出場なるかどうか、
個人的には古新戦全勝なるかどうかの大勝負です。
- さて、まず古新戦の方ですが…4回戦は
早稲田大の田中氏と。
私の三間→相手は居飛穴→
急戦向飛車を見せつついろいろやってやや指し易そうな展開に。
その後怪しくなりましたが、最後は相手の時間が切れてくれて助かりました。
なお、チームも勝ち。
- 5回戦は
中央大と。私は相振りで勝ち。チームも勝ってブロック1位通過を決めました。
- なお、選抜の準決勝の方は
東大は早稲田に5−2勝ち。
加納・渡辺がしっかり勝ったのが大きいですかね。松本は…うーん。
- そして、決勝の相手は
明治大。
始まる前まではなんとなく明治有利そうかな、と思っていたんですが、
実際に当たりを見てみると、なんか東大の方が良さそうです。…なんででしょう。
まあ身内のひいき目ということもあるんでしょうけど…。
- さて、選抜決勝が始まってしばらくしたところでいよいよ古新戦最終決戦開始。
相手は川合氏率いる早稲田盤取りチームです。
- 当たりは上から上原−川合氏、中谷−坂田氏、
三角−徳井氏、
鈴木−小出氏、香山−鵜沢氏(相手の副と四は逆かも)。ざっと見るに、
副・四は有利、大・三・五は不利という感じです。
- で、私の将棋は、私(後手)の三間飛車→
相手は居飛穴模様だがなかなか態度を決めない、という展開。
- こういう展開になった場合、△2二飛〜△3二金としてしまって
仕掛けが成立しそうなら仕掛け、そうでなければ風車模様に組み換える、
というのが最近良くやっている指し方なんですが、社団戦での圧敗が
頭をよぎってしまいピヨって△5二金左。で、結局ド作戦負けに。
- その後、普通に仕掛けられて角を成り込まれて不利に。
その頃、東大のギャラリーが数人やって来ましたが(多分選抜の決着が
ついたんでしょう)、局面と私の指し手を見て潮が引くように一斉に
去っていきました。これには相手の鵜沢君も苦笑していた模様。
- 結局、その後形は作ったものの負け。最後はもっと粘れる順もありましたが、
どちらにせよ負けのようです。
- というわけで今回も全勝ならず。だるい。
- さらに、チームも中谷・(鈴木)琢光が勝ったのみで2−3。だるすぎ。
- ちなみにこの日は白い服だったんですが、堀井に「服は白いが…」
などと言われました。
- なお、選抜は明治を5−2で下して2年ぶりの選抜出場決定。
部内でいろいろあっただけにとりあえずは勝って良かったです。
- さて、この日の飲みは久しぶりに30人くらいの大所帯となりました。
なぜか山内一馬君(麻布高1)もいたりしましたが…
(アマ王将で負けてだるかったらしい)。
- しかし今年の1年はなかなか強力ですな。(いろいろな意味で)
11月13日
- コンピュータ将棋協会
(CSA)の例会に参加。
- 最近は将棋ソフトも価格破壊が起こっているようで。
800円のソフトも出ているらしいです。
- まあ、ライトユーザーにとってはいいことなんでしょうし、
普及のためにもいいんでしょうが、
最先端で強さを競っている将棋プログラマの人々にとってはつらいでしょうね。
- というわけで、コンピュータ将棋の強さに興味のある人は、
是非選手権で上位を争っているブランドもの(?)
のソフトを買って業界の発展に貢献しましょう。
- さて、帰りに学生会館にちょっと寄って、
プレイステーション版の
東大将棋2(11/18発売)の見本版をもらって来ました。
こちらも売れてほしいものです。(僕の将棋も収録されていたりしますし)
11月14日
- 今日は大いに散財。柿木将棋IV(優勝記念版)(アスキー、6,800円+税)、
ザ・バックギャモン(アンバランス、
5,850円+税)、羽生善治実戦集CD-ROM
(日本将棋連盟、8,800円+税)購入。
- 柿木将棋は…ちょっと指してみただけですが、なるほど、強いです。
私も今年3月の大会版には負かされてますし…。
- それから、
麻布将棋部の後輩の金子が解説を書いたというバックギャモン。
いや、解説は勉強になりました。
- なお、バックギャモンはもともとあまり強くはないのでこのソフトが
どの程度の強さかはわかりませんが、確か約20年ほど前にコンピュータが
人間のチャンピオンに勝っているはずなので、かなり強いはずです。
- 羽生善治実戦集CD-ROM は高いですね。
昨年の将棋年鑑CD-ROMとシステム的にそう変わってはいないはずなので、
もう少し安くはならないものですかね。
11月15日
- 月下の棋士、テレビドラマ化ですか。うーん。
- まあマンガのドラマ化ってのはかなり違ったものになるのが普通のようですし、
そもそもあの雰囲気をドラマ化できるとは思えませんし。
- キャラクター名と設定の一部を借りた、
特に話題にもならない普通のドラマになるんじゃないですかね。
まあ特定俳優のファンは見るかもしれませんが。
- ついでに来週の将棋番組(?)情報。
- 11/21(日) 朝 8:30-9:00 テレビ朝日系
「おジャ魔女どれみ」第41話「父と子・勝利への一手!」
- あらすじ:どれみの同級生・谷山将太は天才将棋少年。だが、
なぜかプロの棋士にはならないといった。理由を尋ねると、
プロ棋士を諦めた父が酒浸りになったからだという。
- まあ、「将棋の強い少年」がゲストキャラクター(というかなんというか)
として出てくるだけなので将棋界的にどうというものでもないんですが、
まあそもそも将棋少年なんてキャラクターが出てくる話なんて滅多に
ないわけで、貴重といえば貴重かもしれません。
11月20日
- 学館に行って、明日の朝日アマでの駒音販売の手配をいろいろ。
- まあどこまで外部に
東大将棋部の活動をアピールするか、
とか問題はいろいろあるんですが、個人的には
- まず、部誌を作らない、というか活動の記録を残さないのは団体としてありえない。
- で、いろいろと援助していただいているOBのためにも、
きちんと年に1回出すのは義務である。
- さらに、出す以上は一応学生将棋を代表する大学の一つとして
外部の人に恥ずかしくないものを出してアピールする必要がある。
(実際、朝日新聞
とかアマ連とか四日市市とかいろいろ援助を受けて学生大会は成り立っているわけですから)
と考えています。
- というわけで、将棋部生活を楽しんでいる人はその対価だと思って、
嫌がらずにいろいろと協力してほしいわけですよ。
11月21日
- 有楽町で行われている朝日アマの南関東・東京ブロック予選初日を
ちょっと見てから研究室へ。
- 昼食は樋田さん・鈴木守さん・市川と一緒。樋田先生の
「今年鈴木大介竜王誕生→来年遠藤正樹竜王誕生→再来年自分が挑戦して奪取」
という遠大な構想には感銘を受けました。
11月22日
- 本日より、とうとう将棋倶楽部24
で
東大−慶應対抗戦開始。
- 研究室で開幕戦・Chisui - Freeman 戦が始まったのを確認してから帰途に着きました。
- 2時間後家に到着。既に2局目の takoyaki-baby - New City 戦が始まっていて、
takoyaki が馬を作られたところでした。
- takoyaki はそのまま不利になり、途中怪しくなったようですが結局負け。
- なお、1局目は東野がらしからぬ負け方をしたらしいですな。
- しかし連敗スタートですか。うーむ。
11月23日
- 朝日アマの南関東・東京ブロック予選2日目をちょっと見てから研究室へ。
- 詳しい結果は
掲示板の方にありますが…松本はついてませんな。
- 菊池はついてますな。でも一番ついていたのは樋田さんですか。
- さて、今晩の
東大−慶應24対抗戦はいよいよ私の出番。
- まずは早目に帰って3戦目のCalbee - Y.Tacky 戦を観戦。…うーん、
なんか3連敗でだるいんですけど。
- で、自分の将棋の方は…いつものことですが、
なんで先手三間に急戦やられて悪くなりますか。
- その後、一瞬良くなったかと思いましたが負け。だるい。
11月24日
-
東大−慶應24対抗戦5戦目、東大初勝利。よくやってくれました。
- もっとも彼のことはよく知らないんですが。ただ、
今年3月の西日本学生対抗の予選で同じブロックにいたのは覚えていますが。
- 彼は予選で学名8になった
龍谷大の高野氏に、
本戦で明治
の藤井君に勝っていました。強いですな。
11月25日
-
東大−慶應24対抗戦、家についてみると2局目(7回戦)の mtmtmt - amichu
戦の中盤。
- なんかあっさり決まってしまいましたな。
- しかしこれで4連敗後3連勝。やっと形になりましたか。
11月26日
-
東大−慶應24対抗戦、この日も帰ってみると2局目(9回戦)。
- これまで現役側が圧倒的に勝っていましたが…りばうど氏はさすがですな。
11月27日
-
東大−慶應24対抗戦、この日も帰ってみると2局目(11回戦)。
- 1局目は
下山が勝ったようで、決着は最終日に持ち越しとなりましたが…。
- Y氏は残念ながら負け。チームの勝利はちょっときついかもしれません。
11月28日
- この日も学校へ。
- で、帰ってみると最終戦のBlack-Jack - Goblin man 戦がはじまっていました。
- 1局目の結果を調べてみると…うーん、負けですか。残念。
- 堀井
もかなり粘りましたが結局負け。最後はまた3連敗で終了でした。
- しかし、現役というか学年の若い方の11勝2敗ですか。さすがですな。
- まあでも楽しい1週間でした。
11月30日
- 上川さんが矢内さんに勝って女流王将戦リーグ入りだそうで。強い。
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