学生将棋日記(平成11年8月)
8月2日
- 将棋世界と
週刊将棋を購入。
- とりあえず帰りの電車の中で将棋世界の詰将棋を。「あっという間の3手詰」、
いつも思うことですが解後感が気持ち悪いというかなんというか…。
- 個人的にこういう空き王手とかの系統は苦手です。
実戦にもあまり役に立ちそうにないし。
- 次のページの初心向け5手・7手は爽快なんですけどね。
- ところで、篠田さん(H4卒)が優勝したアマ竜王戦の記事が載っていましたが、
これ書いたのって篠田さんの知り合い(とすると読売新聞の西條さん?)ですよね。
そうでないと篠田さんが変な人みたいじゃないですか。
- それから週刊将棋のレディースオープンの観戦記、
矢内さん−鹿野初段戦でしたが、あれ(文章の一番最後)書いてしまっていいんですかね。
- ついでに「ドラえもん カラー作品集1巻」も購入。
昔読んだ作品があってなつかしかったんですが、
その掲載年を見てみると21年前…。いや、年を取ったものです。
- 家に帰るとアマレン(日本アマチュア将棋連盟機関紙)
が届いていました。パラパラとみると石井豊君(東海大H10卒)
がアマ名人戦千葉県予選決勝での堀井
との将棋を取り上げていました。なるほど、こういう将棋でしたか。
- しかしこの将棋、結末がすごかったと聞いていますが…。
8月4日
- ETV特集「コンピュータは将棋を越えられるか」を見る。
- 内容的には、島八段−
柿木将棋の対戦を軸に、間にいろいろとコンピュータ将棋の現状解説や
プロ棋士による今後の展望がはさまるというものでした。
- なかなかまとまった良い番組だったんじゃないでしょうか。
特にアラも見えませんでしたし。
- 欲を言えば国際将棋フォーラムでの議論についても
もう少しとりあげてほしかったですが、そうすると内容が散慢になってしまいますかね。
- なお、コンピュータ将棋プログラマのこの番組に対する感想とか、
柿木さん自身による読み筋の説明とかは
山下さん
のところの掲示板にあります。
- なお、今月の将棋世界の
国際将棋フォーラムの記事で「自由通信対局コーナー」ってなっている写真(P.23)、
コンピュータ将棋王者決定戦の写真ですな。
大きく写っているのは山下さんですし。
- ところで現役生はもうすぐ東日本大会ですが、
山下さんは僕がはじめて東日本大会に行った時(H9)の東北学生将棋連盟理事長で、
いろいろお世話になりました。カラオケ代とかもおごってくれましたし。
8月6日
- 阪神タイガース
が8連敗中で7月21日以降半月も勝ち星なし、ここ約一ヶ月で3勝18敗、
しかも22イニング連続無得点ということで最近精神状態が非常に低調。
- で、例年ならこの時期高校野球に逃避するところですが、
今年は一旦は首位にも立ったことですし、この困難に立ち向かっていかなければ、
ということで
神宮球場
に行ってヤクルト−阪神戦を観戦することに。
- なお、席は、この前三麻で勝ったこともあり、少し思い切って内野B指定席
(3,100円)を購入。
- で、
試合の方は…序盤は阪神が再三チャンスをつくるもののあと一本が出ない展開。
そして5回裏、矢野のパスボール→タイムリーで1点先取されると
観客席は早くもだるだるモードに。
- さらに6回裏、セカンド田中秀太のダブルプレーを焦ったエラー→2点タイムリー
→パスボールでさらに3点追加され、観客席は完全にあきらめモード。
- それでみんなやけになっているのかいたたまれないのか、
それ以降阪神の攻撃でランナーが出ると、かえって声援が大きくなっているような。
- で、この後もランナーは出るものの点は入らず、
今日も完封負けで連続31イニング無得点。
- いや、ダメダメっぷりを堪能できました。
- ところで、帰る時に右翼の街宣車が六甲おろしを流していたんですが、
どうかと思いますな。
8月7日
- 平成11年度版将棋年鑑を購入。毎年思うことですが、
高校選手権団体優勝メンバーの名前くらい入れておけばいいのに。
これで毎年売上3冊くらいは損しているのでは。
- さて、昨日阪神
が負けてだるかったので、こうなったら勝つまで行ってやるということで今日も
神宮球場へ。
- なお、今日は外野自由席(1,500円)で観戦。
-
試合の方は、序盤早々野村監督が退場に。
で、4回に久々に得点するもペタジーニと古田にそれぞれ2ランを打たれて1−4と、
今日も嫌な展開。
- ところが、6回に新庄と和田のタイムリーで3点取って同点、
7回には今岡の2点タイムリーで逆転。
- この後、審判が不手際を見せ観客席が騒然となったりもしましたが、
なんとか逃げきって7−6で勝ち。いや、感動しました。
- しかしなんというか、審判のダメダメっぷりはひどいですな。
-
セントラルリーグホームページでいろいろ弁解してますが、
もう能書きはいいから何か具体的な対策を示してほしいものです。
8月9日
- 週刊将棋購入。
やっと高校選手権の結果がわかりました。一応結果が将棋年鑑にも載るんですから、
連盟ホームページ
で速報くらいしてくれてもいいのに、と思いますが。
- しかし、高校選手権にしろ中学生名人戦・
中学生選抜・
中学生王将戦にしろ、将棋年鑑にはトーナメント表が載りますが、
最近の将棋世界ではそれぞれ数行の結果が載るだけですし。
- 昔はもっとちゃんと数ページの記事が載っていたと思うんですが、
いつしかそういう記事は将棋マガジンに載るだけになり、
将棋マガジン休刊後は週刊将棋だけが頼り、という状況ですね。
- 他に、将棋ジャーナルありし日は団体優勝チームの自戦記とかが
載ったりしていたんですが。
- こういう中・高の大会を大きくとりあげて、
若いファンを開拓・定着させるというのも普及のために大事だと思うんですが。
- しかし、高校選手権なんて、今や全国大会出場者の旅費すら満足に出ないですからね。
こんなところをケチってはいかんと思うんですが。困ったものです。
- さて、高校選手権の結果の方は…男子団体は広島の安古市高ですか。
男子団体優勝メンバーは、大抵各チーム1人はその後大学棋界で活躍するんですが、
今年のメンバーはどうなりますかね。
- 男子個人は…山内一馬君(
麻布高1)準決勝で敗退。残念。
- 女子団体は…伊那北(長野)が出てませんね。
やっぱり顧問の先生がいなくなったのは大きいんでしょうか。
- 麻布の場合は、顧問の先生はほとんど活動内容に口出ししないんですが…。
そのかわりOBが大いに口を出しますが。
- あと、女子個人優勝は講神元美さん(愛知工2)。うーん、工業高校ですか。
やりますな。
- ちなみに優勝校・選手については
こちらをどうぞ。
8月10日
- 高校野球第4日第1試合、
新湊(富山)−小松(石川)戦は高校野球らしい面白い試合でした。
- ちなみにここで言う高校野球らしさとは、
小松の投手が新湊を8回までほぼ完璧に抑え、
攻撃も先制・ダメ押しで5−0とリードしながら、
9回表にエラー連発→連打と突如崩れて追いつかれ、延長に入って逆転負け、
という「最後まで何が起こるかわからない」展開のことです。
- 基本的に私は高校野球を「真剣勝負」として楽しみます。
選手や監督や審判の技術は問いません(大詰めではむしろエラーを期待したりします)。
まあ、10秒将棋を見て楽しむ感覚ですかね。
あと、選手とか監督とか学校とかの素行も問いません。
- プロ野球の場合はエラーとか凡ミスとかヘボ采配とか誤審とかされると
結構腹が立つんですけどね。高校野球を見る場合は、
そういうものはむしろ意外性として試合を彩るスパイスということで。
- あと、どういう応援をしてるかとかも楽しみの一つなんですが。
それに、球場に行ってちょっと離れて応援を見ていると、
接戦のときの9回なんかは異様な雰囲気になっていて面白いです。
- それともう一つ。この試合途中からラジオで聞いていたんですが、
実況してたのが女性アナウンサー(藤井彩子さん、らしい)だったので結構驚きました。
(全国大会では史上初らしい)
- まあ解説者とのやりとりが少し慣れてないかな、というところはありましたが、
他は特に不満のない実況でした。
(そこらへんの民放ラジオのプロ野球実況よりははるかに上手。)
- ちなみに声質としては…濁りのある声というか、
高音と低音の混じりあった声というか…。
- 声優で言うと、林原めぐみさん(ラジオバージョン)を少し高くした感じというか、
横山智佐さん(ラジオバージョン)に似た感じというか。
8月11日
-
東日本大会雑感。
- 結果は
東大将棋部掲示板や三角
(東大2年)のページにありますが、まずまずの結果ですか。
- 団体戦は東北大が優勝。東北大も東北選抜に何人か取られていると思うんですが、
さすがですな。
- 個人戦も武田俊平君(秋田高専5)が東北勢初優勝。
武田君もアマ大会の代表になったりしていますし、順当といったところですか。
- さて、基本的に
東大での東日本大会の位置づけとしては、
若手や準レギュラーを鍛えるというか楽しんでもらうというか、そういう場ですね。
オーダーは基本的に相手を見て決めるという感じですし。
あと、東日本大会に行く年は夏合宿やらないですし。
- まあ、個人戦はタイトルを狙っていくんですけど。
東日本大会25回中11回が東大勢の優勝ですし。
8月13日
- 8月初めて大学に行かず家でのんびり。で、
高校野球をTV観戦。
- ちなみに
高田(H11修士)は甲子園で観戦していた模様。
- 神奈川県代表桐蔭学園、なかなかいい試合運びですな。
これまで桐蔭が代表になったときは、大型チームと言われながら非効率な攻めで残塁が多く、
守っては四球やフィルダースチョイスが多くて早々に敗退、
という印象があったんですが(印象なので実際どうだったかは不明)、
今年はなかなかしっかりしていそうです。
- しかし、2番手の松本淳投手は結構打たれてましたな。
県大会のイメージでは先発の松本祥平投手より淳投手の方がいいという感じだったんですが。
- まあ2人ともスピードはないですから、全国ではきついのかもしれませんが。
8月14日
8月16日
- 4日ぶりに
大学の研究室へ。人が結構たくさんいました。
僕が休んでいる間も結構いたらしいです。さすがですな。
- 週刊将棋購入。
山内一馬君(
麻布高1)、高校竜王都代表ですか。
ということはアマ竜王戦千葉県代表にもなった伊藤享史君
(明大明治3年)
に勝ったということでしょうか。
- しかし、高校竜王戦の都代表って今や一人になってしまったんですね。
僕の頃は3人だったのに。
- なお、僕は高2の時のベスト4が最高で工藤昌哉さん
(麻布高3、後に一時奨励会)に敗れました。
当時の代表は確か工藤さん、吉澤大樹君(筑駒高2、後に
早大)、
豊島英君(荻窪高3、後に早大)でしたか。
- ところで、プロの竜王戦、挑戦者決定戦のカードは丸山八段−鈴木大五段ですな。
個人的に藤井−鈴木大の振り飛車シリーズが見てみたいですが、
まあ丸山八段挑戦なんでしょうな。
- あと、今年の
平成最強戦は若い学生はあまり上位進出できなかったみたいですね。
まあ、ちょっと上の代が非常に手厚いのは確かなんですが、少し残念。
8月17日
- 大学に行く途中、ついふらふらと横浜駅西口の高校野球街頭中継を見に行きました。
- で、
第2試合
の桐蔭学園−智弁学園戦をしばらく見ていました。
- まあ、見ていたのは少しだけで、あとはほとんどラジオで聞いたんですが、
今日の試合の感想は…
4回表の守備では四球とか中継ミスとかちょっと悪いところが出ましたが、
攻撃はそつがないですな。
- それに、9回をきちんと3人で抑えたのも一昨年以前の神奈川県代表と
ちょっと違う感じです。(まあ前の試合ではボロボロでしたが)
- しかし、今日は5点とられていてかつ4点リードでも継投しませんでしたね。
やっぱり前回打ち込まれたんで怖いんですかね。
- しかし、勝つには勝ちましたが、桐蔭は県大会の準々決勝以降毎試合
4点前後失ってますからねえ。好投手に当たると苦しそうです。
8月19日
8月21日
- 高校野球
は桐生第一が優勝。しかし正田投手、
試合後半の打席や表彰式の時左肩をおさえてましたが、大丈夫ですかね。
- 毎年思うんですが、
せめて準々決勝と準決勝の間に1日入れるとかできないもんですかね。
8月22日
- 今日は関東オール学生最強者戦。さすがに見に行きはしませんでしたが、
ベスト4に残ったのは高梨考司君(県立浦和高1)、古阪馨君(麻布高1)、
鈴木貴幸君(日大3)、吉田正和君(京華中2)だそうで。
ここまで大学生が少ないのは久しぶりでしょうか。
- これまでこの大会で大学生以外で優勝したのは、昭和60年の屋敷伸之
現七段(当時中2)と昭和62年の北浜健介現六段(当時小6)だけですが、
どうなりますか。
- 阪神タイガース連勝。爽快。
- しかし、毎年のことですが、この時期の民放スポーツニュースは
「巨人が優勝するには…」とかバカなことを言っていることが多いですな。
- 万が一巨人が追い上げて3ゲーム差になったりした時点で
こういうことをやるならともかく、
首位とは大差で2位も危ないこの状態でこういうことをやるというのは、
ある意味巨人ファンを相当バカにしている(そしてプロ野球ファンを無視している)
行為だと思うんですがね。
- そんなことをやっている暇があったら、
中日・ダイエー・西武の情報にもっと時間を割いて、
日本シリーズに向けて盛り上げていくのがスポーツマスコミの役目だと思うんですが…。
民放やスポーツ紙にそういうことを求めても所詮無駄ですかね。
8月26日
- 堀井、東野、
大野さんと大学の近くで軽く飲む。
- しかし、週刊少年サンデー連載の「歩武の駒」、週刊少年ジャンプの
「ヒカルの碁」に比べて圧敗ですな。堀井とかも「読むべきところがない」
って言ってましたし。
- やっぱりキャラクターが立っていないのが一番大きな問題ですかね。
8月29日
- 昨日・今日と
東大将棋部顧問の斎藤先生の実家(宇都宮)で将棋合宿。
- ちなみに参加メンバーは金子タカシさん(S60卒)、樋田さん(H4卒)、
篠田さん(H4卒)、益子さん(H6卒)、浦田(H8卒)、私、
松本(4年)、東野(M2)、市川(1年)+栃木の地元強豪です。
- なお、地元強豪として例年桐山隆さんも来られるのですが、今年はお休み。
しかし、高校選手権準優勝の君島俊介君(作新学院高1)は来ていました。
- 私が行くのは3、4回目くらいですが、実にいいところです。
もてなしは手厚いですし、盤駒も素晴らしいですし
(名人戦で使われた駒で将棋を指せる機会なんて滅多にないですし)。
- 他に、将棋雑誌のバックナンバーがほとんど揃っているところも大きいです。
昔の将棋ジャーナルで記録の欠けていた部分をかなり補うことができましたし。
- 最後にプロ野球ネタ。
残りの試合の両チームの勝つ確率が全て五分五分とした場合、
各チームの優勝確率は、セントラルが中日 87.39%、巨人 11.56%、横浜 1.04%、
ヤクルト 4.44x10^-3%、阪神 6.05x10^-4%、広島 3.89x10^-8%。
パシフィックはダイエー 81.77%、西武 17.15%、オリックス 0.92%、ロッテ 0.16%、
日本ハム 3.42x10^-4%、近鉄 2.87x10^-5%でした。
- ちなみに首位から11.5ゲーム離されているロッテに
まだ自力優勝の目があるのが面白いところ。
8月31日
- 連盟ホームページ
に育成会のラス前までの結果が出ました。
- 伊藤瑞穂さん昇級までマジック1ですか。
相当決まりのような気がしますが、どうなるでしょうか。
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