学生将棋日記(平成11年3月)
学生将棋日記 目次
最新の日記
3月3日
- 将棋世界入手。
冒頭の野村さんの文章は…将棋に必勝法がある(というか、先手勝ち、後手勝ち、
あるいは千日手のどれかであることが分かっている)ことに驚いているのに驚きました
(皮肉とかじゃないです)。
- まあ、確かに麻雀とか四人将棋
シングルスとか
バックギャモンとかには必勝法は存在しなくて、将棋には存在するわけですが。
- こういうことに関して僕が興味があるのは、「最善手って何?」ってことですかね。
理論上は、「どんな手を指したって相手が正確に指せば勝てない」って局面も、
「勝ちに至る手(相手がどう指そうと、こちらが間違えなければ勝つ)が複数ある」
局面もいくらでもあるわけだし。
- で、あえて一つに絞ろうとするなら何か条件をつけなくてはいけないんですが、
それは一体何かと。詰将棋チックに手数(勝っているなら最短、負けているなら最長)?
それとも、理論とは関係なしに、彼我の実力を考えて一番勝つ確率の高い手?うーん。
- 週刊少年ジャンプの「ヒカルの碁」に対抗し(たぶん)、週刊少年サンデーで
「歩武の駒」連載開始。
- 内容については…今後に期待ですか。あまり萌える系統の絵でもなさそうですし。
- しかし、やっぱり舞台は奨励会なんですかね。
まあ、例えば高校将棋とかってのはプロとはほとんど関係ない世界だし、
地方によってはきちんとした大会もなさそうだし、取材も大変そうだし、
で難しいのはわかるんですが。
- そう考えると週刊将棋
連載のは、きちんと取材もしているみたいだし、レベル高いです。
3月4日
- A級順位戦最終日、
というわけで早めに家に帰って(と言っても10時)BS観戦。
- 連盟2階の解説場が映ったとき、菊池(3年)を発見。しかし立ち見は辛そう。
- 谷川−島戦は面白かったです。しかし、
対局者や控室はどんな形勢判断してたんですかね。これは活字メディアに期待ですか。
- あと放送については、全体的には良かったんですが、いろいろ細かいことを。
- 田中寅九段は、場面の切り替え方とか形勢を断言しようとする姿勢は
良かったんですが、解説者としては…。というか、
せっかく控室でいろいろ検討しているんですから、そこと随時連絡を取ってほしかったです。
(一人が解説していて、その間にもう一人が控室と通信していろいろ聞いて…とか)
- まあそうするとプロとしてのプライドとかもあるでしょうから、
古作さんあたりが控室との通信役になって大盤で解説するとか。
- 結果の感想は、島八段残留でなんとなく良かった、
中原永世十段残留でちょっとつまらない、ってとこですか。
あと、羽生四冠、3−5で4位というのもなんかすごいですな。
3月5日
- 早大・
東大将棋部掲示板
によると、どうやら谷川九段が詰みを逃していたようで。
- 外山さん・東野はさすがですなあ。しかし、この大一番でこういうことが起きるとは。
3月7日
3月8日
- なんか NetNews の fj.rec.animation あたりで、ポケモン同人誌事件が発端で
著作権等で面白いことになってます。特に法律関係者は見ると面白いかも。
ここ
も参考資料かな。
- まあ、将棋の方も棋譜の著作権とか真面目に議論したら
洒落にならないんでしょうけど、狭い世界ですし、
あえて法に訴えようとする人や団体もいないでしょう。
- 週刊将棋入手。
この時期は順位戦最終局が多いので気分的には密度が濃いです。
3月9日
- 羽生四冠、
3-0で棋王防衛。順位戦の不調などで最近影の薄い印象のある羽生四冠ですが、
しっかり勝ってるんですね。今年度勝数も2位になってますし。
(週刊将棋・記録室より)
- しかし、タイトル挑戦はもう3年もしてないんですよね。
3月10日
- 東大前期の合格発表、ということで、
麻布の後輩の名前をチェックしに行ってきました。
- まあまだ名前だけなんで本人かどうかわからないんですが、
文一に市川敏之、理一に中谷拓也の名前を発見。
あと、
東大掲示板での軽部の指摘により、理三に鈴木琢光も。
- うーん、「琢光いないなー」とか思って全科類見たはずなのに、
なんで見落としたんだろ。理二や理三は(麻布の傾向からして)
相当なさそうと思って見てたからかな。
- で、彼らの過去の戦績は、市川と琢光が高校選手権団体優勝2回、
あとは市川が東大の合宿で東野、松本、落合に、
中谷が全国オール学生や関東オール学生で渡辺一さん(早大)、
高橋健郎君(慶大)、大湊君(日大)、鈴木貴幸君(日大)、冨樫君(名大)
に勝ったことがある、といったところですか。
- 彼らが入部してくれれば、今でもそれなりに厚い(と思う)
中堅層がもっと厚くなるんでしょうけど。
とりあえず合格したのが本人であることと彼らが入部してくれることを祈ります。
- 今週のサンデー「歩武の駒」、性格の悪い小学生(奨励会1級)登場。
- しかし、相手の勝ち筋を残しつつ駒得を重ねるってどうやるんですかね。
単なる受け潰しや全駒ではなさそうですし。
相手の攻め駒をある程度残したまま、関係ない駒をどんどん取っていくんですかね。
- そういえば、「月下の棋士」の氷室将介も
奨励会時代似たようなことをやってましたな。それともあれはただの全駒でしたか。
- ところで、少年マンガにはライバルがつきものですが、
まさかあれがそうってことはないですよね。というかザコキャラっぽいんですけど。
3月11日
- ふと将棋部のシステムについて考えてみたりしました。
まあ、他大学の内情はあくまで機関誌などからの想像ですが。
- で、将棋部として育成とか運営とかのシステムがしっかりしているのが
早稲田
と東北大(麻布もそうかな)。
ちゃんと順位戦とか消化されてる上に棋譜もとっているようですし。
それに、役職もいろいろしっかり決められて1年毎に受け継がれているようです。
- 一方、
東大
は順位戦はあるものの消化率は悪いし、
レギュラー選考にもあまり関係ないし。
(そもそも本郷生(3年以上)はあまり参加しないし)
部長とか会計は一応一年交代ですが、主将は任期は決まってないですし。というわけで、
個人のプライドとか資質とか、そういったものに頼るところの大きいシステムですかね。
-
慶應は東大と早稲田の中間くらいでしょうか。
- 東京大学新聞
合格者名簿号に「ラブひな」作者
インタビューが載っているそうな。うーん。
3月13日
- コンピュータ将棋協会
(CSA)の例会に参加。
今回はちょっと遅刻して行ったので裏話とかは聞けなかったんですが、
研究発表は聞けました。
- 山田剛さん(
東工大院H11卒、学部時代は名大・十傑戦9位)
の修論「逆算式詰将棋創作システム」はなかなか面白かったです。
- 詰みの局面をスタートに1手ずつ逆算していくというシステムなんですが、
逆算した局面を全て(余詰・不詰などの検討結果つきで)列挙してくれて、
作者はその中から局面を選んで行けばいい、というようになっています。
- 最近の詰将棋界では検討に「脊尾詰」とかを使うのが広まっているようですが、
この支援システムが出回るようになれば、
詰将棋創作の際の検討の手間がますます省かれるんでしょうね。
(まあ、僕は詰将棋創作についてはほとんど素人なんで
詳しいことはわかりませんが)
- あと、この日は発表はなかったんですが、
IS将棋
の詰将棋部を担当した長井歩君(東大理学部情報科学科M2)の論文は
こちら。
- なお、今月18日(木)、19日(金)は
コンピュータ将棋選手権です。19日(金)の決勝リーグは一般にも公開されています。
平日ですが、暇な学生さんや興味のある方は是非お越し下さい。
- 順位戦B級1組、
昇級は郷田棋聖と田中寅彦九段。南九段もここで負けるとは力弱いです。
- しかし、今期のBIのメンバーは郷田棋聖を除いて
ここ数年影が薄い人ばっかりですな。
3月15日
- 週刊将棋入手。
ついでに東京大学新聞
合格者名簿号とサンデー毎日東大合格者掲載号も入手。
- うーむ、確かに「ラブひな」作者
赤松健氏のインタビューが載ってますし。
- 赤松氏はかつて一部で羽生四冠に似ているという噂があったんですが、
まあなんとなく似てますかね。
- あと、なんか
桐蔭学園の東大合格者数が半減してますし。
まあそんなことはどうでもいいんですが
(当事者にとっては良くないでしょうが)、
桐蔭と言えば、学生棋界には藤澤快哉さん(慶大)、松本誠さん(東工大)、
西村詩さん(青学大・最近の人は読み方を知っているんだろうか)、
遠田さん(東大)、志田さん(東大)、
澤田君(早大、今年度全日本学生将棋連盟委員長)
といった人材を輩出しています。
最近でも高校選手権で一昨年3位になった人がいたと思うんですが、
彼はどこに行くんでしょう。
- ついでに昔話。西村さんは高校時代全国オール学生団体戦で
樋田さん(当時東大2年)と三将戦で当たり、
王将を取って振駒をした上、「あれ、有名な人がいませんね。
松田さんとか構井さんとか」と言い放ったそうです。
- それから、4月からのNHK将棋講座は三浦七段の右四間講座だそうですね。
これはチェックしないといかんか?
- A級順位戦プレーオフは谷川九段の勝ち。面白い終盤でした。
3月17日
- 明日から
コンピュータ将棋選手権。私は昨年に引続き、今年も審判として参加
することになっているんですが、今年は結構ハードスケジュールなので、
会場の
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルに泊り込みです。
- ということで、昼間は大学に行って、夜ホテルへ。
3人部屋とはいえ実にゆったりして広い部屋でした。やはり高級ホテルは違いますなあ。
- で、今回の大会版の
柿木将棋と30秒将棋で対戦。
私の先手三間に対し、柿木将棋は3三桂・4四歩型の左美濃。
で、7三桂と跳ねて来たので7五歩と仕掛けたものの、
その後いろいろやりすぎたらしく中盤で圧敗になりそのまま負け。恐れ入りました。
- 気をとり直して第2局。今度は私の後手で相振りに。
これまで、コンピュータはほとんど相振りを指さなかったので驚きました。
- その後、どうも作戦負けになり、こちらが1三角・1二香・3四飛・
3三桂・4三歩の形になったところで、
▲1五歩△同歩▲同香△1四歩▲同香△同飛▲3三角成という
本に書いてあるような仕掛けをくらいました。
- しかし、1二香型に対しては無理だったようで、端を破って優勢に。
その後むちゃくちゃピヨったもののなんとか勝たせていただきました。ふう。
- 今週の「歩武の駒」。まあ内容は良く言えばお約束、
悪く言えば平凡なのでいいとして、言葉遣いで気になったことが。
- 詰んでやるとか詰まれていくとか詰まれにくくなるとか
そういう単語はありません(「積む」と同様と思っているんでしょうか)。
詰むという自動詞に対応する他動詞は詰ます、あるいは詰めるですな。
- 詰ます、詰めるというのは両方使われているようですが
(広辞苑に「詰ます」の項はないので新しい言葉なんですかね)、
個人的には詰ますの方が好みです。
3月18日
-
コンピュータ将棋選手権初日。
- まずは22チームによる1次予選。ここは初参加のプログラムも多く、
棋力的にはまだまだ初級者〜中級者レベルという感じです。
- で、5回戦を戦って上位5チームが2次予選へ。
大会前の棚瀬君(IS将棋)
のインタビュー(ここの3月15日分)
でも話に出ていた、いろいろ注目されている北朝鮮プログラム
(シルバー将棋)
も通過しました。
- シルバー将棋はその後、2次予選も突破して決勝進出。
駒組は角道を開けずにさらに6六歩と突いたり、と全然ダメなんですが、
駒の損得とかに関する読みはかなりしっかりしています。
- なお、このプログラムの開発チームは今までコンピュータ囲碁で活躍しており、
昨年のFOST杯では優勝しています。
(それをめぐっていろいろもめてもいるようですが。)
- ちなみに、FOST杯については
コンピュータ囲碁フォーラム(CGF)のページも参照。
- ところで、「桜」というプログラムも5戦全勝で1次予選を通過したんですが、
この単語、「さ」にアクセントを置いて発音するか平板に発音するかで
意味が変わって面白いです。(面白いのは一部の人だけか)
- 午後からは2次シード15チームを加えて20チームによる2次予選。
変則スイス式7回戦で上位5チームが決勝進出です。
このクラスになると決勝常連の市販プログラムも登場し、なかなか楽しめます。
- 一方、特に優勝を狙うプログラムにとっては、
実戦ができるということで調整のための重要なデータが得られる場でもあります。
- しかし、森田将棋の予選落ちはちょっと意外でした。
ここのところ強い新鋭プログラムが増えていることもあり、
ベテラン市販プログラムの予選落ちもあるのでは、
と一部で言われていたのは確かなんですが…。
- なお、学生将棋関係者では、まず永世名人の将棋アドバイザーみたいな役割の
岡安君(早大3年)
が応援に来ていました。決勝進出おめでとうございます。
- あと、早大掲示板
で岡安君と共に渦中の吉澤君(早大D1)も観戦に来ていました。
3月19日
-
コンピュータ将棋選手権決勝。8チームによる総当たりリーグです。
古作さん、勝又四段、渡辺四段の面白い大盤解説で楽しめました。
- ざっと将棋を見てみて、
これまで優勝・2位しかない金沢将棋はやっぱり安定していますね。
しかし、全体的に力は接近していて混戦模様です。
- で、最終戦前の優勝争い状況は、順位戦に例えると
- 順位1位:YSS(2敗) 最終戦:SHOTEST
- 順位2位:IS将棋(2敗) 最終戦:金沢将棋
- 順位3位:金沢将棋(1敗) 最終戦:IS将棋
というような感じ。
- そして、最終戦、まずYSSがSHOTESTに負け。それで、IS−金沢の勝った方が
優勝、となったのですが…。
- 将棋はISが玉頭の応接を間違えて金沢優勢→IS粘って逆転→
IS大事を取り過ぎておかしくなる、という展開。そして、
だんだん時間がなくなって最後は叩き合いに。
結局金沢の玉の堅さがきいたのか金沢勝ちで3年ぶり5回目の優勝を決めました。
- さて、今年は6月の19、20日に国際将棋フォーラムというものがあって、
そこでもコンピュータ将棋8チームによる大会が行われます。
- で、昨年までの実績で既に金沢、
IS、
YSS、
柿木、
森田、
SHOTEST
の6チームの出場が決定していて、今回の成績を参考に残り2チームを決めるということに
なっていたんですが、結局永世名人と
シルバー将棋が滑り込みました。
この大会までにそれぞれまたどう仕上げてくるか楽しみです。
- さて、学生将棋関係者は、
堀井(H4入学)、東野(H6入学)、
吉澤君(早大D1)が観戦に来ていました。
- 東大掲示板
にも少し飛び火している例の論争の当事者が顔を揃えたわけですが、
あまりそれについての話はなかったようです。
- その他、麻雀で多額の借金を背負い4年ほど将棋部に顔を出していなかった武井
(H5入学)も発見。
- 大会終了後、懇親会は辞して研究室へ。疲れたっす。
3月21日
- 最近、いろいろな将棋イベントが集中しています。で、
今日はまず午前中にホテル浦島に行って
朝日アマ全国大会初日の観戦。
- そこで篠田さん(東大H4卒、現奈良女子大)
に頼まれていた論文を渡したところ、
お返しとして古い学生大会のトーナメント表のコピーをくれました。
- 大学将棋で知っている名前がたくさんあって面白かったです。例えば、
小学生名人戦で軽部(現東大1年)−岩本(現慶大2年)戦があったり。(岩本氏勝ち)
- 昼からは麻布OB会に。
三角(東大1年)のページでもちょっと触れられていたりしますが、
今年はOBが少なくやや寂しい感じ。でもまあ、金子(上智大4年、
現在はバックギャモンに深く関わる)たちといろいろ話しました。
- なお、OB現役対抗戦では昨年の高校選手権全国優勝メンバーの高木啓君
(2年)と対戦して負け。さすがに強いですな。
- その後、夜の飲み会は辞して研究室へ。今日はやたら地下鉄に乗りました。
- なお、朝日アマでは篠田さんが準々決勝で山田敦幹さん(早大H6卒)に負け。残念。
3月22日、23日
- 伊豆・韮山にて1泊2日の東野研合宿。
- 将棋はやっぱり「終盤の殺気」((c)久保本)が大切だと感じました。
- なお、正永−松本
が9局ほど行われたようですが、松本にとって秘密すぎる結果だったようです。
- 今回の流行語は「感銘を受けた」。
堀井が連発していました。
- 夕食時に
朝日アマと週刊将棋
主催の奨励会三段対学生強豪(5人の団体戦)の結果が入りました。
(朝日アマの結果は山本(H10修士卒)に電話して
早稲田
の掲示板を見てもらったんですが)山田さん優勝おめでとうございます。
奨励会三段対学生強豪の方については記事になってからということで。
- 帰る時、三島駅で3人も週刊将棋を購入。さすが。
- さて、合宿中、
早稲田掲示板を中心に盛り上がっている大会運営についての議論の話が結構出ました。
で、基本的に吉澤君の考え方はちょっとどうかな、ということになりましたが、
合宿から戻ってきてみると収束していたのでとりあえずこの話は終了ということに。
3月24日
- 「歩武の駒」第4話。真剣師っぽい人が出てきましたが、
こういう展開はちょっと意外で面白いかも。
- しかし、話に関係ないつっこみですが、
あの3二飛ってのは次の一手なら初段クラス(かそれ以下)ですかね。
3月25日
- 高校野球開幕。やっぱり高校野球は「負けたら終了」
という緊迫感とかいろいろな応援とかが楽しめていいですな。
- しかし、いくらアレンジしてあるとはいえ、
「長い間」って行進用の曲じゃない気がするんですが。
3月26日
-
龍谷大愛棋会のホームページにリンク。なかなかきれいです。
関西の大学のページも増えてきましたね。
- 横浜高校、PL学園に惜敗。残念。
- しかし、昨年から思っていましたが、横浜の今年の投手はいまいちですな。
夏の代表も危ないかも。
3月29日
- 今治西高の応援で
「残酷な天使のテーゼ」発見。
- しかし、二死二塁のサヨナラのチャンスでヒットが出たら、
高校野球なら外野の守備がいくら浅かろうととにかく本塁突入した方が
点が入る確率が高いような気がするんですが、どうでしょう。
3月30日
- 今日から大阪で西日本学生対抗。
というわけで4時に起きて大阪へ向かうつもりだったんですが、
起きてみると5時20分。だるい。
- しかし、何とか開始に間に合って一安心。大会の説明を聞く。
優勝賞品がプレステとはなかなかやりますな。
一部ではドリキャスの方がいいとか贅沢な声もあがっていましたが。
- さて、対局開始ぎりぎりに室谷も到着して、メンバー5人(室谷(08)、
内藤(08)、高橋(08)、橋本(10)、私)が揃いました。しかし、
なんというか古新戦メンバーですな。
- 1回戦は大阪市立大Bと。昨年は東大B(香山、内藤、室谷、菊池(08)、
渡辺明仁(09))が大阪市立大Aに1−4と惨敗しましたが、
今年はB相手になんとか3−2勝ち。私は例によって対居飛穴急戦向飛車で、
序盤で桂得→まあいろいろあって勝ちという展開。
- 2回戦は昨年のレギュラー下位陣や今春入学の高校準名人の水口氏を擁する
京大Bと。
結果は室谷が加藤氏に勝っただけの1−4負け。
私は堀田氏相手に相振りになり、無理攻めを切らせず攻め潰されて負け。
- 3回戦は香川大学と。私は三間飛車で、相手は急戦。で、
私の飛車が捌けないまま、攻め切れるかどうか、という展開になり、
結局入玉され、自陣の飛車も詰まされてダメダメに。
- しかし、2−2だったので投げるに投げられず、東野を見習って(?)
20分ほど大駒を詰まそうといろいろやってみるものの全然ダメ。
最後は必死をかけられ投了。相手の方失礼しました。
- 4回戦は金沢大1と。私は対居飛穴急戦向飛車で、
相手の無理攻めを切らせず攻め潰されて負け。チームは3−2でなんとか勝ち。
私は1−3で当初の目標の勝ち越しはなくなってだるだるでした。
- 最終戦は立命館大Cと。内藤は清水氏と2年連続で当たっていた模様。
また、高橋が坂井仁美さんと当たっていました。
私はこれまた対居飛穴急戦向飛車で、
かなりダメだったものの相手が勘違いしてくれて大逆転勝ち。ついてました。
チームもなぜか5−0。
- 結局、チームとしては3−2(個人計14-11)で11位タイでした。
まあこんなものですか。
- 個人的には香川大戦が痛かったです。これに勝っていれば、立命館Aと
当たれて華々しく散れたかもしれなかったんですが。
- また、秘かにライバル視していた慶應1年チームは…まあ
慶應の掲示板を見て下さい。それと、東日本からは東北大が2チーム来ていました。
さすがですな。
- なお、優勝の方は最終戦の京大決戦を制した京大Aが優勝。強いですな。
なんで昨年の王座戦はあんなに崩れたんでしょう。
- ちなみに、夜ホテルで横山ノックの政見放送を見ました。
前半は真剣に(というか必死に訴えかけるように)話し、最後はにこやかに。
さすがプロですな。
3月31日
- 一夜明けて個人戦。
私は大阪城公園の桜を歩きながら眺めてなごやかな気分になりつつ会場入り。
いや、戦う前にこれではいかん気もするんですが。
- 会場に着いてみると、
明治の馬上君を発見。組合せ表を見ると、関東からは
東大勢、
慶應勢の他にも
早稲田の川合君、日大の(正永の高校の後輩)高橋常幸氏、林浩介氏がいました。
- あとは、東大の春合宿に参加して準優勝だった(ちなみに優勝は市川
(麻布高から今春東大入学))、蒲田でも鳴らしていると噂の山内一馬君(麻布中3)
もいました。ちなみに東大合宿では「少年」と呼ばれていたようです。
- さて、予選は2勝通過2敗失格。
「予選落ちしたら甲子園でも行くかあ」とか言ってたんですが…。
- 私はまず龍谷大
の高野氏と。私の三間飛車に対し、早咲玉っぽい(というか、
昔の学名で九大の宗岡氏が東工大の松本誠さんに対してやっていたような感じかな)、
2三玉・2二銀・3一金・3二金・3三銀型の左美濃。
で、私は早目に7五歩と位を取ったものの、その後意味なくピヨって作戦負けになり、
以下圧敗。
- で、2局目は八尾高の人と。
私が後手で▲7六歩△3四歩▲7五歩△4四歩▲7八飛△4二飛となり、
あまり慣れていない展開に。
で、スカな駒組を咎められて攻め駒を責められ圧敗で予選落ち。激だる。
- それで、あまりにもだるいので、
とりあえず室谷と内藤の予選通過を見届けてから、
同じく予選落ちの橋本と本当に甲子園に行くことに。
室谷と内藤の活躍は銀傘の下で祈ることにしました。
- で、高校野球。
平安−駒大高、水戸商−日大三というはっきりいってマイナーカードだったんですが、
それなりに楽しめました。
- 夜、新幹線で帰宅。
- しかし、関西の連盟は運営もサービスもとてもいい感じです。
東京の方も頑張ってほしいものです。
- 今週の「歩武の駒」。話はまずまず。
しかし普通相振りであんな攻め食らったら潰れでは。
それに龍なんか作られたらほとんど詰みでしょう。
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