平成8年度 夏の学生将棋



 夏休みは学生将棋のシーズン、というわけで今年夏の学生将棋+高校将棋の 結果です。

 まず、北海道・江別で行われた高校選手権の結果から。

  男子個人優勝  天野 啓吾(大阪・明星高2)
  女子個人優勝  吉田 優美(京都・北稜高1)
 天野君は、昨年の高校竜王に続き二冠目です。しかし、天野姓って 強い人が多い気がしますねえ。(天野宗歩、天野高志さん、天野貴元君)

 次に、団体戦の結果です。

 男子団体優勝 麻布(東京)  4年連続10回目
        下山 知徳(3年) 5−1、市川 敏之(1年) 6−0、
        鈴木 琢光(1年) 5−1
 女子団体優勝 伊那北(長野) 7年連続8回目
        唐澤 利恵子(3年) 4−0、松澤 美沙世(3年) 4−0、
        矢島 清香(3年)  4−0
 麻布は、3連覇の中心だった西尾龍太郎、若林健二が卒業して今年は 少し苦しいかなと思いましたが。決勝戦は大逆転だったようです。
 伊那北は、メンバーは毎年ほぼ入れ換わっていると思うんですが、 相変わらず強いです。OGも大学棋界で活躍していますし。 (一部ではイナキターズなどと呼ばれているようです)

 次に、大学将棋の東日本大会個人戦の結果です。この大会も 北海道で行われました。

 優勝  林  隆弘(早大2年・静岡・常葉橘高出身)
 準優勝 豊島  英(早大4年・東京・荻窪高出身)
 3位  尾形  充(東北大4年)
 4位  古土井 健(北海道大4年・広島県出身)
 今年の朝日アマの挑戦者にもなった林君が優勝。これで4つ目の 学生タイトル獲得です。

 最後に、関東オール学生最強者戦の結果です。小学生から大学生まで 出られる大会で、古くは中学生時代の屋敷七段や小学生時代の北浜五段が 優勝し、羽生小学生名人も出場したという由緒ある大会ですが、最近は 大学生が圧倒しています。

  優勝    杉原   徹(東大3年・島根・松江南高出身)
  準優勝  石井   豊(東海大4年・福島・磐城高出身)
  3位    東野 徹男(東大3年・兵庫・灘高出身)
  4位    石川 淳浩(東大2年・福岡・久留米大付高出身)
 中学生準名人に始まり、これまで何度もタイトルまであと一歩と迫りながら 手の届かなかった杉原が、ついに初タイトルを獲得しました。


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