平成8年度全国大会予想



 今年も大学将棋の総決算である王座戦・十傑戦・学生女流名人戦の 季節が近付いてきました。王座戦は12/19-21、十傑戦と学生女流名人戦は 12/22,23に、いずれも四日市市文化会館にて行われます。

 というわけで、大学将棋の宣伝を兼ねて、大会の展望などを書いてみたいと 思います。

 では、まず、王座戦(全日本学生将棋団体対抗戦)から。これは、7人の 団体戦で、全国8地区の代表10校の総当たりリーグです。(関東・関西は 参加校が多いため代表が2校となっています。)
 出場校は、

 北海道 北海道大学 2年連続23回目   中部  名古屋大学 9年連続24回目
 東北  東北大学  9年連続23回目   関西1 大阪大学  14年ぶり9回目
 関東1 早稲田大学 2年連続13回目   関西2 立命館大学 4年連続10回目
 関東2 東京大学  15年連続22回目  中四国 岡山大学  5年ぶり3回目
 北信越 新潟大学  3年連続9回目    九州  九州大学  2年ぶり14回目
 となっています。
 王座戦は東大が5連覇中なのですが、昨年の優勝メンバーの半分以上が 抜けて戦力がやや低下しています。そういうわけで、昨年準優勝した力をほぼ 維持、もしくはやや戦力アップした東の早稲田大、関西個人戦ベスト4を独占し、 さらに今年の学生名人をも擁する西の立命館大の優勝争いに、東大がどう からんでくるか、といったところでしょうか。

 次に、十傑戦(学生王将戦)です。これは、8地区の代表+今年の学生名人 計16人による個人戦です。各地区の代表人数は、個人戦参加者をもとに 決められています。
 代表選手は次の通りです。

 北海道 長和  徹(北海道大4)  中部  堺  和貴(名古屋大4)
  東北 鈴木 勝裕(秋田高専5) 学生名人 近村 一輝(立命館大3)
  関東 石井  豊(東海大4)   関西  山田 洋次(立命館大4)
     久保本晃夫(東京大3)       鰐渕 啓史(立命館大1)
     東野 徹男(東京大3)       竹内 哲也(立命館大4)
     古土井 聡(早稲田大3)  中四国 臼井  哲(広島大4)
     林  隆弘(早稲田大2)      松尾 恭裕(岡山大1)
 北信越 早川  俊(新潟大4)   九州  甲斐 光洋(熊本大2)
 個人的には、昨年度学生名人で今年の朝日アマの挑戦者の林君、アマ大会でも よく全国大会に出場している山田君、石井君、早川さんが第1グループ、 久保本、東野、近村君、鰐渕君がそれに次ぐか、と思っています。

 また、学生女流名人戦には13人が参加します。
 代表選手は次の通りです。

  関東 伊藤 瑞穂(慶應義塾大2)  関西 水海まどか(龍谷大1)
     馬場さやか(立教大2)       赤羽 玲子(立命館大2)
     上川 香織(埼玉大4)       坂井 仁美(立命館大1)
     小西 千鶴(横浜市立大4) 中四国 小野華奈子(岡山大1)
     上原 咲里(職業能力大2)     手水  翼(岡山大1)
  中部 長谷川恵美(愛知淑徳大3)  九州 今村 洋子(大分大1)
                       河野日出美(大分大1)
 こちらは、高校選手権団体6連覇中の名門・伊那北高出身の伊藤さん(昨年度 学生女流名人)、赤羽さん(昨年度準優勝)、馬場さん、高校選手権個人2連覇の 坂井さんあたりが有力でしょうか。

 学生名人戦に続き、3部門とも立命館が制覇、というのも有り得るような 気がしますねえ。まあ、他校も黙ってはいないでしょうが。


目次へ

Contact: kaya@jsk.t.u-tokyo.ac.jp